今日は久しぶりに日中時間がたっぷりあったので、再び「レイルウェイズ」を観に行きました。以前新聞折り込みチラシに入っていた割引クーポンをにぎりしめて。
息子の顔を今回はもっとしっかり確認するという目的のみで観に行ったので、今日はもう感動しないだろう、2時間も我慢できるかしら?くらいな気持ちで見始めたのですが、予想に反して、前回よりもっと引き込まれ、始まって10分経たないうちから終わるまでずっとじ~~んとなってしまいました。うれしい誤算。実は今も、目が潤んだままなのですが…。
主人公・肇と妻・由紀子の気持ちが今回はすんなり腑に落ちました。妻・由紀子、本当に素敵な人です。ラストの、一畑口駅での二人の会話シーンはやはり、この映画のハイライトと言っていいですね。
また前回もそう思ったのですが、肇の親友・川平役の遠藤憲一さん、いいわ~。あの人見てるだけでじ~んと来ちゃいます。
母役の奈良岡さんはもう本当に素晴らしいです。息子の幸せを願い、いつも陰ながら見守る母。子どもがいくつになっても、母として子を思う気持ちはずっとあって…親ってありがたいです。大人になった息子へのちょっと皮肉っぽい話し方がリアルです。うちの義母と夫の会話にそっくり。実は容貌と雰囲気もどことなく義母と似ているのですが。同じような思いで見ている同年代の方も多いのではないかと思います。一方、母の視点で自分に重ね合わせて観ている方もいらっしゃると思います。また、時々違和感はありましたが、彼女の出雲弁の言い回しのリアルさに、場内から感心と納得の笑い声が数回上がりました。
出雲弁のリアルさと言えば、やはりネイティブスピーカーの佐野史郎さん。本当に役柄と言い、台詞まわしと言いぴったりハマってます。佐野さんと橋爪さんとのやり取りはコミカルでなごみます。
なごむといえば、甲本雅裕さんや中本賢さんもいい味出してます。甲本さん、顔に似合わず?(失礼)、脚が細くて長く、制服がよくお似合いです。
いい人ばかりのこの映画で唯一悪い人がいるとすれば、ほんの数秒出てきた高校生だけ。悪いと言ってもほんのちょっとした、誰でもやりそうなことをしてしまっただけなのですが。
もしかして、オーディションで募集していた高校生役って、この役だったのかもしれません。うちの息子とキャラが全然違うので、採用されなかったのも納得です。
全体の構成も前回はまとまりがないように思えましたが、今日改めて見ると、うまくできていると思いました。主人公だけでなく、他の登場人物の成長や、夫婦、親子、友人、年長者・年少者などいろいろな人間関係も描かれていて、いろんな立場の人が共感できるのではないでしょうか。
また、エピソードとエピソードの間、季節の変わり目にふんだんに映し出される一畑電車の沿線風景が効いています。
そして、エンディングがまたいいのです。ユーミンの「ダンスのように抱き寄せたい」とともに、空撮でスクリーンに広がる田園を走る電車が、登場人物、観客、乗客、またすべての人の人生を乗せているよう感じます。実にすがすがしいエンディングです。
若い人にはピンとこない映画かもしれませんが、40代以上の人には、胸にしみる映画だと思います。2回見て、全国の皆さんにも自信を持ってお勧めできる映画だと確信しました。
私ももう一回観に行こうと思います。今度は夫と二人で。
2 件のコメント:
気にはなってましたが、いい映画なんですね~。yochanも親子で参加できて、いい思い出が作れましたね。来月はちょっと忙しいけど、後半ぐらいには観に行けそうかな。
遠藤憲一、今夜の刑事ドラマでも存在感ありましたよ。いい役者ですよね。去年の「白い春」も良かったわ。
ジョディさん、改めまして、誕生日おめでとうございます。「RAILWAYS」の公開日と同じ誕生日なんですね。
多分ジョディさんにも楽しんでいただける映画だと思います。ご夫婦で見られると更によさそう。派手さはないけど、しみじみとしたいい映画です。
遠藤憲一、あちこちに出てるんですね。悪役やっていても泣かせる役者な感じがします。
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