2010年5月23日日曜日

「RAILWAYS~49歳で電車の運転士になった男の物語」観てきました。

昨日から「「RAILWAYS」の舞台であるここ島根では先行上映が始まっています。初日の昨日は出演者の舞台挨拶があったので昨日行きたかったのですが、あいにく家族全員、学校の行事や仕事のため、行けなかったのでした。

映画が始まるなり、わけもなく涙が出てきました。映像と音楽のせい?よくわかりませんがなぜかウルウルしてしまいました。そして、本仮谷ユイカの姿を見るたびに一層ウルウルしてしまったのです。
内容自体は特別感動する内容でもないのですが、何なんでしょう、このウルウルは。強く心を揺さぶられるというのではなく、しみじみと心の奥の何かに触れる感じ。

映画の中で何度も映る電車が走る風景は、私が一畑電車で通学していた大学生の頃とほとんど変わらないと、今でも近くを通るたびに思うのですが、本当に心がなごみます。

主人公の肇は、東京の大会社のバリバリのエリートで仕事一筋だったのに、ほんの数日でガラッと人柄まで変わっちゃうのは「えっ?」と思うけど、本当は内面ではいろいろ葛藤があったのでしょう。
中井さんのさすがの演技と、妻の台詞で納得しました。
それにしても、この大不況の時代に、大学生の娘を抱えながら、夢のために退職できるのも大企業のエリート社員でお金に困ってないからこそなのでしょうね。しかも、転職もあっさり成功。都合よすぎると思う人もいるでしょう。
でも、時代とか関係なく、夢を実現するために自信を持って行動すれば結果はついてくるものなのかもしれませんね。肇には自信と迷わず突き進む意志があるからこそ夢も実現させることができたとも考えられます。
映画の終わりの方で肇が娘に言った「ゆっくりでも前に進んでいけばいい。」という言葉が心に残りました。
心に残った言葉と言えば、ラストで妻に言った言葉もなかなか良かったです。

役者さんたちの演技が皆さん素晴らしかったし、観に行って良かったです。DVDを買ってまた見るつもりです。

内容はこちらの公式ホームページでご覧いただけます。いい映画ですから、ぜひ全国の皆さんに見て頂きたいです。

さて、エキストラ参加した息子と私ですが、息子はちゃっかり映ってました。しかも中井貴一さんや尾形幹太さんと同じ場面に。出雲大社前駅で下車して改札を通る乗客として一瞬だけ画面の右端に映ってました。文字通り本当に瞬きするくらいの間だから、よくよく気をつけて観てないと気付きませんけどね。あと、私の伯母の家もしっかり映ってました。こっちは3秒くらいは映ったかな。

私が参加したホーランエヤのシーンは船の背景の観客として遠景になっていたので、やはり当初から考えていた通り、DVDを見ながら一時停止しないと、映っているかどうかもわかりません。後何カ月か(半年以上?)待てばわかります。

2 件のコメント:

ジョディ さんのコメント...

私もようやく観て来ました! 実は先々週だったんですけど、何だか忙しくしてて今頃のコメントになってしまいました。
yochanの言うとおり、決して派手ではないけど、いい映画ですね、見た後もずっと余韻が残りました。肇夫婦と年代が近いこともあって、スッと入れた感じでした。

夢の実現の他に、夫婦・親子の在り方についても共感もし、考えさせられました。
突然転職することになった夫をあそこまで信じて支えてやれるものかどうか。たしかに経済的には恵まれていて、その方の心配はなかったでしょうけど。姑に対してクールに接してるようで、実は内緒で何度もお見舞いに来ていたんですね。私はあんなイイ嫁さんにはなれそうもないわ(笑)
中井貴一が力まず余裕のある演技でよかったですね。

私事ですが、一昨年義父が倒れて入院。ある程度良くなって退院するも、以前のような義母との二人暮しは心配なので、以来我が家で同居。でもやっぱり本人は実家でのんびり暮らしたいんですよね。時々寂しそうにしています。
肇の母親(奈良岡朋子、さすがですね)が東京へ行くのを拒むシーンやら重なるところがありました。そうそう野菜の荷物を背負って電車に乗って売りに行くおばあちゃんの姿、私の住んでるところでも見かけますよ。

他の俳優さん達もそれぞれ適役で、み~んなよかったですね。三浦貴大どうなの?とちょっと心配でしたが、なんの!なかなかどうして堂々とした演技でしたね。お父さんより芝居のセンスはありそうかも。
 
電車が走る出雲の景色、雰囲気がいいですね、心が和むようでした。
それからホーランエヤですが、スケールの大きなお祭りで見応えありました! 中井貴一は本当に参加して歌ってるんですね~。
ここにyochanもチラッと映ってるんですね? 息子さんは残念ながら確認できませんでした~。

まだまだ書き足らないんですが、本当に観てよかったなぁ~と思える作品です。

yochan さんのコメント...

ジョディさんも見られたんですね。ありがとうございます(嬉しくて、なんだかお礼を言いたくなりました)。

ほんと、主人公と同年代の我々にとっては特にでしょうが、一回では書きつくせないほどいろいろ感じるところのある映画ですよね。

肇の妻・由紀子が実は内緒でお見舞いに来ていたっていうエピソード、私的にはこの映画の感動シーンベスト3に入ります。話の中盤では出番が少なくなって由紀子の存在を忘れかけてた頃に、そのエピソードが出てきて、二人の夫婦としての再出発に焦点が定まり、さわやかなエンディングにつながりましたね。由紀子も言っていましたが、肇は生活のため、エリートとして生きる中、自分を誤魔化して心が荒んでいたのですね。
川平に工場閉鎖を告げた後、自宅に帰って、台所にあった母から送られてきたであろう野菜の入った段ボール箱を足で踏みつぶしてしまうほどに。
肇が母のことと、自分の夢のどちらも、悔いのないように方向転換したことで、肇も自分らしさを取り戻し、肇が選んだだけあって妻の由紀子はやっぱり素晴らしい人間性の持ち主だったこともわかり、感動しました。

ジョディさんはお義父さんのこともあり、実感を持って共感しながら観られたのですね。うちは両方の両親が、まだ引き取るほどではありませんが、不安はあり、他人事には思えませんでした。奈良岡さんが、本当に義母とかぶってしまいましたしね。

いつかジョディさんも島根に来られたら、一畑電車に乗って見られるといいですね。特に春は、菜の花畑の向こうに宍道湖がキラキラ輝いてる風景がいいですよ。一声かけていただけたら、観光案内いたします。