2012年8月23日木曜日

そそる癖~Fifty Shades of Grey その3

「Fifty Shades of Grey」の主人公、アナスタシアの「下唇を噛む」という癖。
この癖がクリスチャン・グレイにはたまらなく魅力的、というか「今すぐf**k 」な気分に駆り立てるようです。

さて、下唇を噛んでる状態ってそんなにセクシーだったり可愛かったりするものなのでしょうか?噛んでるとき、歯が見えていたら、なんかトッポジージョみたいにならないのかな?それってセクシーなの?
歯を見せないように噛んでるのは、なんか歯を食いしばってるような感じで健気な雰囲気はあるかも。
いずれにしても、嗜虐性を煽るような歯がゆさみたいなものはあるのかな。私にはよくわかりませんが。

そこで、下唇を噛む動作に萌えるような男は変態のクリスチャン・グレイだけなのか?それとも一般的にその動作はセクシーとされているのか、ちょっと興味を持ったので、軽くググってみました。なんと、日本人だけでも男女問わず、下唇を噛む癖のある異性をかわいいとか萌えると感じる人が結構いることがわかりました。

アナスタシアは、クリスチャン以外の男性からも少なくとも2人からアプローチされていて、結構もてるんですが、目がすごく大きくてスリムで、まじめすぎるタイプだけどドジっ子で、すぐ顔を真っ赤にしてうろたえるところ、そして口は達者というのが男性からするとかわいいのかもしれませんね。
そこに、下唇を噛む癖がプラスされるわけですから、そういうタイプが好きな人にはたまらないのでしょう。そして、どこにでもいそうな女性でもあります。多分イギリス(舞台はアメリカだけど作者はイギリス人)でも、ステレオタイプな女なのでしょうね。

そしてこれだけ、この本が売れるのも、読者がアナスタシアに自分を投影しやすく、大金持ちでイケメンでいつもいい匂いがする男との時間を共有して高揚感を得ることができるからなんでしょう。
アナスタシアと同世代の人だけでなく、たとえば主婦だったら、時間をさかのぼって、「もし、あの時身近な今の夫じゃなく、クリスチャンみたいな人と出会っていたら」とか。そしてそんな男から「君は美しい。」とか「君の肌は非の打ちどころがない。」とか言われまくるのを楽しむわけですね。

私はそこまで楽しめなかったのが残念ですが…。

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