NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」の中で、主人公の布美枝が精神的にショックを受けたときによく口ずさむのが、「埴生の宿」。
私はこの歌については、メロディーはよく聞くけれど、学校でも習わなかったし、よく知りませんでした。タイトルも夫に聞いて知りました。原曲はイングランド民謡の‘Home, Sweet Home’。
映画「ビルマの竪琴」では、英兵に囲まれた日本兵がこの歌を歌うと、英兵も一緒に合唱し、戦いをやめたという感動的なシーンもあったそうですね。
「埴生の宿」とは土で作ったみすぼらしい家のことなのだそうですね。そういえば埴輪も土でできてるし、なるほど。
歌詞は「たとえボロ家でも我が家が一番」という内容です。
「ゲゲゲの女房」では、布美枝の見合い話を進めようとする父と、それに反対する叔母・輝子の言い争いであがった「布美枝の後にはまだ弟や妹も控えているから、布美枝をいつまでも家にいさせられない。」という言葉を聞いてショックを受け、河原で一人「埴生の宿」を口ずさむ布美枝。
また、東京での新婚生活に希望を抱いていたのに、思い描いた家とは天と地の違いのボロ家に住むことになり、またマンガの締め切りに追われる夫は仕事だけしか興味なし。なんでも揃っていた安来の実家と比べて何もない調布の家。ショックを受けつつも「比べたら、いけん。これから自分で作り上げていかないと。」と決意する、健気な布美枝。
このときも布美枝は「埴生の宿」を口ずさみましたね。
布美枝はくじけそうになる自分を奮い立たせるために無意識にこの歌を歌っているのでしょうね。
普通の人だったら詐欺だとかって騒いで、すぐ実家に帰りそうなところですが、布美枝は偉いです。
結婚って幸せにしてもらうための人生のゴールではなく、家庭を作り上げていくための新しい人生のスタートですが、それでもスタート地点が余りにも厳しい布美枝の状況。そこでジタバタせずに受け流すことができるのが布美枝の大人物たる所以ですね。
がんばれ!布美枝~!!
2 件のコメント:
yochanさんこんにちは。
ゲゲゲ~は舞台を島根から東京に移し、内容もがらりと変わりましたね!でもけっこう楽しく観てます。ヒロインが好演していると思います。慣れない土地で戸惑いながらマイペースで頑張っている姿をみると、がんばれって応援せずにはいられません。妙に張り切りすぎたり出しゃばったりしないところが好感がもてるのかな。あと松下奈緒さんきれいですよね。朝から爽やかでいいと思います。
歌のこと、曲名について全然気に留めてませんでした。でもときどき口ずさむのがなんだか素敵だなと思いました。
今後の展開から目が離せません!!
ウメウメボシさん、こんにちは!
ちょうど今買い物から帰ってきて覗いたら、コメントが!
東京がメイン舞台となり、これまでの親子・姉妹を中心とした家族愛から、一転して東京での奮闘記に変わってきましたね。
ほんと、松下奈緒さんは好演してますよね。わざとらしさがなくていいですし、やっぱり奇麗だから朝から見ていて気分もイイですよね。
そうそう、布美枝って出しゃばったり張り切りすぎないところが、却って大物だと思います。一方なんでも過剰反応して反撥する人って結局大成しないような気がします。
今後も前途多難な様子ですが、美智子さん(松坂慶子)の存在が救いになりそうですね。
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