2010年4月6日火曜日

「ゲゲゲの女房」第2週

昨日から第2週目に入りました。
話は一気に十年後に飛び、布美枝とその同年代のキャストが一斉に子役から大人の役者に変わりました。これまで子役たちが最高の演技をしてきただけに、昨日は期待と不安が入り混じった気分で見ました。
布美枝は松下奈緒さんが演じることは最初からわかっていたのですが、やっぱり子役とは顔の印象が全然違いますね~。でも、顔って普通成長とともに大きく変わるし、松下奈緒の顔って、古手川祐子と大杉蓮を合わせたような顔で、祖母役の野際陽子とも似ているので私は納得と言うか、このキャスティングにむしろ感心しています。
演技の方も納得の演技で、布美枝のおっとりしていて謙虚でおとなしく、でも暗いのではなくどこかユーモラスな性格を自然に表現できていると思います。
また、布美枝は家族の中での役割をしっかりこなしながら、この十年で学校も卒業し、自信が付いてきたでしょう。ユキエがお嫁に行く日に、おばばから「布美枝は目に見えないけど大きな力がある。人のために頑張る力~」と言ってもらえたことも大きいのかもしれません。その辺のところも松下さんの演技にあらわれていたように感じました。
洋裁の腕を買われて洋裁学校の助手を頼まれるまでになったのも布美枝らしいです。姉のユキエにもらった裁縫箱のエピソードがこんなところに生きているのもずっと見ていると嬉しく感じます。

友達のチヨちゃんも、子役のキャラそのままに大きくなった感じで平岩紙さんが絶妙の演技で引き継いでますね。特に昨日は布美枝の見合い相手を偵察に行った所が面白かったです。「あら、財布がないわ。」と上品ぶった話し方をしているけど滑稽な感じがうまいなあと思いました。もしかしてチヨちゃんがその和菓子屋の若旦那に見染められたりして?それはないか。

そう言えば、洋裁学校の仲間の見合い相手の勤め先の話が出ていて、「金属会社にお勤め」というくだり、地元の人間としては「なるほどっ」と嬉しく思いました。安来と言えば、地元では日立金属の街との認識がありますので。
第2週も1日目から面白くて続きを待ち遠しく思いました。

さて今日はまた更に面白かったです。たった15分の中でとてもわかりやすく話が進んでいき、しかも感動する場面もあり。おばばがかんざしを布美枝にあげるシーンでは泣かされました。
布美枝も家族の皆も心情がよく伝わる演技です。
本筋からはそれるけど、他に印象に残ったこと。
売れ残りの反物で見合い用の着物をあつらえさせる父・源兵衛と「売れ残りで作るなんて、縁起でもない、売れ残りだなんて、ねえ」と小言を言うミヤコとおばば。この3人の源兵衛VS嫁姑と言う関係もいつも見ていて微笑ましいです。7歳の布美枝がいなくなって大騒ぎになった時もそうでしたし、他にもあったような。あの嫁姑の関係、いいですよね。
また、弟の貴司もいいキャラですね。夕げの場で、見合い話がダメになった布美枝が無理して明るく振舞っているところに帰ってきた貴司が場違い発言して、更に「(八頭身美人も)世界で通用しても、安来では通用せんわね」と布美枝に切り返されて、顔をひきつらせ、しょんぼりうなだれているところがかわいかったです。
姉のユキエはすっかり農家のお母さんになってましたね。でも、おしゃれは忘れないところがユキエらしいです。髪型がなんて素敵なんでしょう。アップにした部分が編みこみ風で素敵。
あと、妹のいずみはマンガを熱心に読んでますね。これもこのあと布美枝が漫画家と結婚することになることをさりげなく暗示してる感じですね。

このドラマは昭和の日本人の美徳を体現したような飯田家の人々の人としての在り方に感動させられるとともに、笑いもあり、バランスがいいです。

明日のお話も待ち遠しいです。

0 件のコメント: