仕事がますます忙しくなり、茂は食事時くらいしか家族と顔を合わせることもない状態が続きます。せっかくの食事中も新聞を読んでいるので、家族との会話もほとんどありません。子どもたちはもちろん寂しいでしょうが、誰より布美枝が一番寂しさを感じているようですね。
昨日の話で、布美枝は、働き過ぎの茂を案じていることと、何か自分も役に立ちたいという気持ちを手紙で伝えましたが、その手紙もごみ箱に捨てられていたし。
夫との会話もなく、仕事関連では完全に蚊帳の外におかれた布美枝が、貧乏でもいつも笑顔の茂を仕事上でも支えながら暮らしていた頃を懐かしむのも無理はないです。これほど会話がないとね~。寂しさから、茂の気持ちを推し量る余裕はないでしょう。
でも、そんな布美枝の気持ちもわかるけど、私は茂の気持ちもわかる気がします。
だって、これほど仕事が多忙を極めると、自宅に帰ってまで仕事の話をされたらたまったもんではないと思うのです。ただ家族と一緒にいるだけ、それこそが彼を休息させてくれるのではないでしょうか。
そして、家の構造が自宅と仕事場がつながっているからこそ、あえて、仕事とプライベートを区別するために、わざわざ玄関から「行ってきます」と言って仕事場に行ってるのだと思います。
布美枝はそんな茂をよそよそしいと感じているようです。でも、茂からすると、妻の布美枝はいちいち口で言わなくても、茂が家族といるのが一番くつろげると思っているってことぐらいわかってくれてる、と信頼しているのだと思うのです。それは、茂は相当、布美枝を信頼し、愛してるってことだと思うのですが、その辺寂しさと不満の塊になってる布美枝にはわからないんでしょうね。やっぱり、言葉や態度で表わしてもらわないとね。茂は布美枝を信頼しすぎるあまり、自分と一体の存在、またはいるのが当たり前の空気のような存在だと思ってるようだから、布美枝が生身の別人格を持った人間だってことを忘れてるかも知れませんね。
でもまあ、今日はついに布美枝が爆発し、プチ家出したことから動きがありましたね。プチ家出の翌日たまたま半日がかりで布美枝が子どもを連れて買い物に出ていただけで、「子どもを連れて家を出ていったかも知れない!!」と茂が大いに慌てていたとか。そのことを布美枝も知ったので、茂の家族への思いの深さに気付くかもしれませんね。
それにしても、布美枝に対して気まずそうな顔をする茂(向井くん)にはいつ見ても胸がキュンとします。なんか、「好きなのに、気持ちが伝わらないもどかしさ」みたいなのが表れていて堪りません。私も向井くんにあんな顔をされてみたい!!って思います。口をとがらせ、背を丸めてよたよたと退散するところとか、か~わ~い~いい!!
それと、藍子のいじらしさにも感動しました。ほんと、ああいう健気で控えめな子好きだな~。
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