2010年8月5日木曜日

今日の「ゲゲゲの女房」(112話)

今日もいい内容でした。
新人賞獲得を焦る倉田に、腰を据えてじっくり取り組むよう諭す茂の言葉は、漫画を描く者のためだけでなく、普遍的な価値がありますよね。

  「近道を探したらいけん。近道を行ったら、その先は…行き止まりだ。」

苦しい現実から逃げるために妥協して近道を探すのではなく、真摯に自分の描きたいものに取り組みながら本物の力を養い、大輪の花を咲かせた茂の言葉だからこそ重みのある言葉です。
そんな茂だからこそ、泥沼のような苦しさの中でも支えてくれる人がいたわけですしね。

『ゲゲゲの鬼太郎』のテーマ曲の詞をようやく書き上げた茂が布美枝に見せに来ます。

  「できたばっかりだ。まずはお前に見せようと思っとったけん」

それを聞いた布美枝は一瞬ぐっと喜びをかみしめたようにも見えたけど、意外とさらりとした反応でした。もう夫婦になって5年以上。これくらいの反応が自然なのかな。ちょっと前に浦木から「何かと言えば、仕事仕事でろくに会話がないようでは、夫婦の危機ですぞ」。といわれ、図星を突かれたと感じていた布美枝にとって、茂が歌詞を真っ先に見せに来てくれたのは嬉しいことだったに違いありません。
なにより、茂もちゃんとこういった形で愛情表現してくれる。いい旦那様ですね。

それにしても、普通だったら、茂が歌詞を書いた紙を見せた時点ですぐに「鬼太郎」の歌詞だってピンと来るはずでしょうに、布美枝はすぐにはわからない。このおっとりとした様子をまた、いらつかずにいとおしそうに眺めている茂。いい夫婦です。この組み合わせだからこそ、ここまでやってこれたのですものね。

今日も朝から心が癒されました。

2 件のコメント:

ジョディ さんのコメント...

先週でいずみは安木に帰り、倉田・小峰も去り、なんだか寂しくなっちゃいましたね。いずみと倉田は、多分そういう仲になるんだろうなあ、と私も初めからピンと来てましたよ。さわやかな別れでしたね。

ほんと、茂の言葉が良かったですね。ついつい楽な近道へと進んでしまいがちな私達に、ズシリと響きました。このドラマは奥が深いなぁ。

yochan さんのコメント...

ほんと、いずみ、倉田、小峰がいなくなり、なんだか寂しくなりましたね。菅ちゃんは未だに残って、相変わらず点々ばっかり描いてるみたいですけどね。
ジョディさんもいずみと倉田の関係、初めからピンときてましたか。そうそう、別れ方がさわやかでしたね。いずみにはあの似顔絵大切にしてほしいです。

時々、茂は人生訓ぽい言葉が自然に口から出てきますよね。何かの受け売りではなく、自身の体験に基づいた言葉だから重みがありますよね。