2010年6月15日火曜日

今日の「ゲゲゲの女房」(68話)

今日は、こみち書房の美智子さんのご主人に感情移入してしまいました。一番感動したのは、藍子が土間に落ちた時の彼の必死になんとかしようとする姿でした。
シベリアでの過酷な日々を、赤ん坊の時に抱いて以来会えなかった息子の顔を見るのを楽しみに何年も耐えてきて、ようやく復員したと思ったら、息子はすでに亡くなっていたのです。彼のいつもの無気力さはここからきていたのですね。

一方、今日は布美枝の鈍感さにがっかりしました。
息子さんが腸チフスで亡くなっていることは以前聞いているのだから、美智子さんのご主人が藍子を見て表情が変わった時点で、布美枝もその理由にすぐ気付くかと思っっていました。ところが、全く合点がいかない様子で、「お食事中すみませんでした。」なんてトンチンカンなこと言う始末。

美智子さん夫婦の息子さんが亡くなったのは赤ちゃんの時じゃなかったにしても、そのくらいの想像力ないのか、布美枝には!とイラッときました。
それに、おむつが濡れたと騒いだり。周りを巻き込まず、黙って自分一人でさっさとおむつくらい替えればいいのに、とここでもカチンときてしまいました。

でも、布美枝のそのくらいの鈍感さが、つらい現実も受け流すことのできる力につながっているかもしれませんね。
原案にも書かれていましたが、水木さんが布枝さんについて、「いつも自分の隣でぼんやりしていた」とおっしゃったそうです。

短気は損気と言いますし、こせこせせずに「おんぼらと」暮らしているのが大物になる秘訣かも知れませんね。やっぱり鈍感力って素晴らしい能力かも。

それと、あの圧力団体の教育ママゴン、嫌な女ですね~。こみち書房のおばあちゃんよく言ってくれました。「子どもに漫画を借りさせたくなければ、貸本屋に行かせないよう、ちゃんと躾したらどうなんだ。」ほんとその通りですよね。おばあちゃん、この前も、あの団体のことを「正義を笠に着てる人間ほど厄介な者はない。」とも言ってましたけど、本当にそうだと思います。
そういう人間って、きっと自分の欲求不満を、他人を攻撃することで晴らしてるんでしょう。

そういう人たちにはぜひ、布美枝の鈍感力をマスターしてほしいです。きっとその方が世の中がもっと良くなるでしょうから。

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