2009年10月28日水曜日

おえつ

酒井法子初公判の新聞記事を読んで「おやっ」と思ったこと。
それは「悪いのは私~」とおえつを漏らしたの部分。

酒井法子のことは別に関心がないので内容はどうでもいいのです。
「嗚咽」がひらがなで「おえつ」と書かれているのがツボでした。

ひらがなで書いてあると、泣きじゃくりながら「おえっ」となってるイメージが浮かんでしまいませんか?

「嗚咽」本来の意味は「声を詰まらせてむせび泣くこと」ですから、確かに「うっ、うっ」と声を詰まらせて泣いてるうちに、「ゲホッ、オエッ」となることもあるかもしれませんけどね。

それにしても「嗚咽」って、新聞ではひらがな表記なんですね。けっこう誰でも知ってる読みだと思うのですが、その辺、基準があるんでしょうね。
まあ、「おえつ」とひらがなで書いてさえあれば、上記のように音の響きから、意味も少しはイメージで解釈できそうだから、万一「嗚咽」が読めなくて意味も知らない人がいても、OKでしょうかね。いくらなんでも「漏らす」は読めてるとして、もっと違う解釈もあるのかな?

そう言えば、「憮然」という言葉も、「ぶ然」「ブ然」と表記されるのをよく見かけるためか、本来の意味の「失望してぼんやりしている様」ではなく、「ブスッとして、不満そうな様」というイメージがあります。実際に「憮然」という言葉は後者の意味で使われていることの方が多いように感じますしね。

「おえつ」も「ぶ然」も、音の響きと、それに加えてかな表記されると、脳がより擬態語的に捉えてしまうのでしょうね。

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