この3連休は、2ヶ月ぶりに海外からのゲストのお世話をしました。今回のゲストは、以前もちらっと書きましたが、韓国からのお客様でした。名前はユリちゃん。21歳。彼女は「釜山日本語弁論大会入賞者等訪日研修団」の大学生三十数名の一員として来日しました。その行程の一部に今回の島根県でのホームステイがセッティングされていたのでした。
実は今回のホストファミリーの募集案内が来た時は、私自身は仕事がイレギュラーに入る時期で、十分なお世話ができそうにないので、乗り気ではなかったのですが、DHの強い希望があったので引き受けることになりました。また、5年前に釜山にツアーでなく個人で家族旅行に行き、行く先々で現地の人々の温かさに助けられたので、その恩返しの意味もありました。それに今回はたまたま担当者がDHの知り合いでしたしね。
また、他のホストファミリーを紹介して欲しいとのことだったので、近所の友人一家やDHの同僚にも声をかけ、引き受けてもらいました。
さて、ユリちゃん、とっても明るくて屈託のない子で、大の日本好き。話し好きで、よく笑い、愛嬌のある顔がまたいっそう親しみを感じさせます。初対面で一遍に好きになりました。
反日的なところが微塵もなくて、マスコミで時々見かける反日報道は一体どこの国の話?またはどういう種類の人達の話?って感じです。まあ、ユリちゃんは日本について勉強しているくらいだから、付き合いのある人達も同じ傾向にあるだろうし、韓国全体で見たら主流派なのかどうかはわかりませんけどね。
とにかく謙虚で礼儀正しく、しかも気さくでフレンドリー。DHはかわいくて仕方ないようで、娘がもう1人できたと目を細めて喜んでいました。子ども達にもよく話しかけてくれて、無駄話が多すぎて鬱陶しい息子の話もよく聞いてくれていました。娘とはアニメの話題等で話が弾んでいました。
ユリちゃんの話によると、韓国ではやはり日本のアニメが大人気で、韓国で作ったアニメよりもやっぱり日本のアニメのほうがいいと認識されているのだそうです。ファッションも日本のファッションは独特のデザインだと認識されていて、みんなが日本のデザインの靴や洋服を持ちたがるそうです。友達の中には食事を我慢してまでお金を貯めて毎月来日して洋服などを買って帰る子もいるそうです。
また、韓国のおばさんたちの間ではキムタクが大人気で、あんな男と結婚したかったと言っているそうな。
日本のテレビドラマも大人気で、ユリちゃんも「のだめ~」が大好きだそうです。大阪に留学している友達から去年の誕生日に「のだめオーケストラ」のCDをプレゼントにもらったのだそうです。ちなみにうちの娘も去年の誕生日のプレゼントに同じものをもらったと言うと、「一緒だね~♪」と嬉しそうにしていました。
ユリちゃんはアイドルでは亀梨和也や小栗旬、キムタクが好きなのだそうです。ちょうど、一昨日はテレビで亀梨くん主演のドラマが始まったばかりで、テレビに出まくっていたので大喜びでした。また、千秋様のファンでもあるので、CMで玉木宏が何度も出てきたのも嬉しかったと思います。
昨日は私と娘は午後から仕事の用事で数時間別行動になりましたが、その間は本屋さんで「ワンピース」のパズルを見つけて大喜び、思い切って買ったそうです。韓国では手に入らないそうで。
ユリちゃんのお父さんとお兄さんの写真を見せてもらいましたが、二人ともハンサムさんでした。特にお兄さんのホームページを見せてもらいましたが、高校生の頃の写真なんて、まさにジャニーズ系。しかも背が180cmはあるそうで、ほんとにカッコよくてしかもかわいい~。お兄さんは大学を出たばかりで今は職業軍人さんだそうです。エリートのようです。
観光案内としては、出雲大社と島根県立古代出雲歴史博物館というお決まりのコース。それと今回もまた、お昼にHERAのお好み焼き。この3点セットがすっかり我が家の非イスラム圏海外ゲスト案内の定番コースになってしまいました。 今回は、初めからわかっていたことだけど、二日目の午後と夜は私の仕事が入っていたので、あまりあちこち出かけることができなかったので、ユリちゃんには申し訳なかったです。
スーパーに一緒に行った時、チェ・ジウの出てる広告があったので、チェ・ジウについて何か関係があるか聞いてみたら、実は高校の先輩なのだそうです。ユリちゃんが在学中にジウ姫が母校を訪問したそうで、サインをもらったり、一緒に写真を撮ったりしたそうです。しかもチェ・ジウは母校に奨学金を設けているのだそうです。ときどき母校を訪れていたそうですが、最近は忙しいので、お父さん!が代わりに訪問しているのだそうです。
ユリちゃんは日本語を2年弱ほど勉強しているし、ドラマなどで日本語耳はだいぶできています。でもマメに電子辞書で意味を確認していました。基本的に会話は日本語でした。ところどころ、わかりにくいときはこちらの知っている韓国語を使ったり、時には英語を使ったりして、とにかくたくさんコミュニケーションをとりました。実はワタクシ、4年ほど前は市の国際交流員の韓国語講座(無料)で中級クラスにいたのですが、4年もブランクがあると、簡単なハングルでも読み間違えたり、書き間違えたりする事に気づき、軽いショックを受けました。簡単な日常会話もかなり忘れていましたしね。その点、DHは15年くらいはブランクがあるのに、私よりずっとよく覚えていて感心しました(昔、職場のサークルで習ったり、通勤の車の中で会話のテープを聴いたりしたそうです)。 悔しいので久しぶりに勉強しようかなぁ。
食事は、一日目の夕食が、ご飯、肉じゃが、かに玉風オムレツ(ここまでは私の手料理)。後はスーパーで買ってきた鳥ささみとゴボウのサラダ、甘エビのから揚げ、ねぎ味噌チャーシュー、韓国産キムチなど。
二日目の朝はご飯に具だくさんの味噌汁、オカズは前夜の残り。二日目の昼はHERAのお好み焼き。二日目の夜はご飯、鳥のから揚げ、もはや定番となった和風キノコスパゲティ(ここまで手作り)。あとは買ってきたポテトサラダとキムチ。この日は私の仕事があれこれ忙しく、料理に時間をかけることができなかったので、どうしても手作りの品が少なくなってしまいました。
三日目の朝は我が家のオリジナル手抜きトースト。これは食パンに韓国海苔ととろけるチーズを乗せて焼くと言うものです。ユリちゃんがお土産に韓国海苔をたくさん持ってきてくれ、娘と私は韓国海苔が好きでよく食べる事、トーストにチーズと一緒に乗せて焼いて食べる事もあると言ったら驚いていたので、食べさせてみたくなったからなのでした。「おいしい!」と意外な組み合わせに喜んでいました。三日目は朝8時半過ぎに松江のくにびきメッセに集合と言う事で家を7時20分ごろに出発しなくてはならず、みんな朝食はトーストと飲み物を大急ぎで食べました。
実質一日半の間でしたが、今までで一番濃い交流ができたような気がします。やはり似たような国同士なので親近感が他の国の人とは違うのかもしれません。また、ユリちゃんのキャラがそうさせたのも大きいでしょう。
別れる時は何組ものゲストとホストファミリーで何度も何度も記念写真を撮ったりして別れを惜しみました。 バスが出るとき、皆がいつまでもお互いに手を振り続けました。見えなくなったと思ったバスが実は駐車場をぐるっとゆっくり回って行き、またお互いに見えたので手を振り、をバスが視界から消えるまでしばらく繰り返しました。DHいわく「日韓クドさ合戦ってところだな。」 実はその後、たまたま我が家の車はそのバスを追い越し、しばらくは直ぐ前を走っていたのでした。うちが一番クドいんじゃん!!
本当に名残惜しい三日間でした。今度はこちらも5年ぶりに釜山に行きたくなりました。「イケメンのお兄さんも待ってます♪」とユリちゃんが言っていましたしね。ふふっ。