2010年9月2日木曜日

今日の「ゲゲゲの女房」(136話)

鬼太郎人気が去り、子どもたちはロボットアニメに夢中になってる昭和56年。茂には漫画の注文がぱったりと来なくなりました。

あの頃ってちょうど『Dr.スランプ アラレちゃん』が始まった頃ですよね。私は水木夫妻の長女の藍子と同じ学年なので、同じく大学の一回生だった年です。他には『機動戦士ガンダム』とか『北斗の拳』、それに高橋留美子の漫画とかが流行ってました。でも、うちの方では再放送で鬼太郎のアニメはやってたような気もしますが。

さて、かつてはどんなに認められなくても自信を持って鬼気迫る作品を作り続けた茂でしたが、今回だけはすっかり自信をなくしてしまいましたね。妖怪の気配を感じられなくなったのが一番堪えたようです。

そんな茂の変化を、やはり戌井さんは漫画を通して敏感に感じ取っていましたね。先日の放送で奥さんも言ってましたが、今日は戌井さん自身がおっしゃってました。

茂が苦しんでいる時は昔と変わらずやはり、この戌井さんが心の支えになってくれるのですね。
「水木さんがこのまま終わるわけない。」「本物は滅びることはない」この言葉に茂はどれだけ胸を打たれたことでしょう。「悪魔くん」の初放送の後の電話のシーンを思い出します。
目利きの戌井さんでさえ、今の茂の漫画に何が足りないのかはわからないけど、このスランプの中でしっかり苦しんで新しい水木ワールドを再構築してほしいという励ましには、こちらも感極まって涙が出ます。
この人の言葉にはいつもカタルシスを覚えます。
戌井さんの言葉は我々視聴者の気持ちを代弁してくれてもいるんでしょうね。
 
そして、戌井さんの奥さんの早苗さん、この方の素晴らしさにも、いつも必ず感動します。戌井さんもそうですが、もう早苗さんが出てくるだけで条件反射的に涙が出てきますもの。
さばさばしていながら、思いやりがあって、仕事もテキパキこなす素敵な方ですよね。失敗続きで漫画の出版をついに諦めてしまった夫の憔悴ぶりを見て、自分にできるやり方で夫に再チャレンジさせてあげる心意気とあたたかさ、いい奥さんだなあ。まさに内助の功。
演じている馬渕英俚可さんのあの暖かい笑顔に癒されます。そんな素敵な奥さんと結婚できた戌井さん、幸せですね。
お二人とも純粋で人間的に芯が通ってるからこそ惹かれあい、ともに人生を歩みながら、ますます素敵な人たちになっていくんですね。
本当にあの夫婦を見てるだけで癒されます。

夫婦と言えば、茂の両親も、今日はさりげなく布美枝を励ましてましたね。あの二人の、出雲言葉が本当にうまいので、語られる言葉ひとつひとつがとても心に沁みました。

今日はいろんな人たちからの励ましのお陰で、澱んでいた茂の眼に光が戻ってきましたね。

さあ、茂はどんなふうに再起して行くのでしょうか。

2 件のコメント:

ジョディ さんのコメント...

yochan こんばんは
このところ「ゲゲゲ」にご無沙汰で・・・どの記事にコメントしてよいものやら迷ってこちらにしました。

この二週間、夫婦の絆を再確認したり、時代も変わって出演者も変わり、そしてあんなに来てた仕事が激減、すわっまた貧乏暮らしに逆戻りか? とまあ、めまぐるしい展開でしたね。
128話と129話のyochanの分析は全部いい所ついてましたよ。結婚して長年夫婦やってるとわかりますよね~。共感する部分多いです。
あんなにいい人だった貴司が亡くなって・・神様ってひどいわぁ!と思ったら、ちょうどこの日の放送の日に読売の夕刊に彼(星野源)の音楽活動の記事が載ってました。放送日に合わせたのかしら? なんかしっかりというか、ちゃっかりというか(笑)

戌井さんの奥さん、成功した茂夫妻をひがむでなく、いつでも変わらず応援してくれて、ほんと、出来た人なんだなと思います。一見気が強そうで我儘にも見えるけど、ちゃんと優しく夫を支えてるんですね。布美枝と同じく糟糠の妻(字合ってるかしら?)というんですかねぇ~見習いたいものだけど(笑)なかなかねぇ。

今週はいよいよお父さんが・・・でもなんだか楽しそうな気配でしたね。放映もあと三週間なんですよね。大事に大事に見なくちゃ。

そうそう、↑の記事ですが、物凄くリアルな体験をしたんですね。私だったらもう夜トイレ行けなくなりそうだわ~。yochanはそういうのに強いのかしら?

yochan さんのコメント...

ジョディさん、こんばんは。

ほんとこの2週間、「ゲゲゲ~」の展開はめまぐるしかったですね。

128,129話の分析、良かったですか?うれしい。そうそう、夫婦を長年やっている中での実感から、書きました。ただし、水木先生の、軍隊にたとえた貧乏神との戦いっていう視点は思い浮かばなかったのですが。

貴司、亡くなったんですよね~。あんないい人が、せっかく色々うまく回り始めた矢先にあんなことになるなんて。でもこれで、『鶴瓶の家族に乾杯』安来編を見て以来疑問に思っていた、布枝さんの弟さんの消息がはっきりしました。
読売の夕刊に貴司役の星野源さんの記事が載ったんですね。やっぱりゲゲゲ~の中で亡くなったのに合わせたんでしょうね。これを機に音楽活動の方もPRできたかな?

戌井さんの奥さん、初登場したときの印象は確かに気が強くて我儘?って言う感じだったけど、実は暖かくて頼りになる人柄だってことがすぐにわかりましたよね。
全国の自営業の奥さんも早苗さんと同じような苦労や喜びをかみしめながら生きてこられたのでしょうね。

私、勘は良く当たる方だけど、霊感とか特に強いわけではないんですけどね。できればそういうの見たくない方です。
ほんと、あれはいったい何だったのか、謎です。