2008年10月1日水曜日

「おくりびと」観てきました。

今日は友人2人と一緒に「おくりびと」を見に行きました。 今日は1日なので1000円で見られると言うこともあってか、9時45分からの上映でも、かなりお客さんは多かったです(と言っても70%位の入り)。

冒頭から引き込まれ、テンポよくわかりやすく話が進み、目が離せませんでした。

なにより、納棺師として働く大悟(モッくん)の手さばきの見事さと表情に惚れぼれ。
私はこれまでそんな専門家がいるということを知らなかったのですが、その技術にはいやがうえにも興味が湧きます。素晴らしい形式美だと思います。

それに大悟のナイーブでまじめ、ときにコミカルなキャラがすごく好感が持て、飽きさせません。

また、もともとチェロ奏者だった大悟が劇中チェロを弾く場面も何回かありましたが、これがまた、いいアクセントになっており、良かったです。特に雄大な山脈を背景に弾いてるシーンは素晴らしかったです。

山崎努はさすがです。山崎さんのこの映画での決まり文句(「おいしいですね。」に対して、)「困ったことに。」は私もこれから使ってしまいそう。
それに余貴美子もいい味出してました。

私が特に気に入ったキャラは銭湯の常連のおじさん(笹野高史)。特に銭湯のおばちゃん(吉行和子)が亡くなった時のたたずまいに泣かされました。そのおじさんは実は…。

途中まで、モッくんの奥さん役の広末涼子の表情がワンパターンでわざとらしいのと声が甘ったれすぎているのがこそばゆくて、彼女のアップ(やたら多かった)は正視できなかったです。でも最後のモッくんのお父さんの納棺の場面では、広末の表情に泣かされました。同じような表情なのにそれまでとは違う何かがありました。

それに、広末の身体の細さにドキッ。映画の後、ランチしてその後もみんなでトレーニングジムに行くことになっていたのですが、俄然やる気が出ました。

モッくんの父の思い出の「いしぶみ(石文?)」の話、感動しました。私も今度、自分の気持ちを表している石を探してみようかな。

モッくん、役者さんとしてたくさんいい仕事をしてますよね。
そんなモッくんを私は25年くらい前にシブガキ隊のコンサートで見てたんだなぁと思うとなんか不思議な感じです。あのときは、ファンでも何でもなかったけど、友人がくれた超割引チケット(確か1000円)で、前から7番目の席で観たのでした。ちょうどヤッくんは腕の怪我でいなかったけど。今思えば、あの時のモッくんもちょっと面白い男の子風でしたね。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

『おくりびと』良かったでしょう~♪
久しぶりに、前売チケット買っても見に行きたいと思う映画で『その期待を裏切らない』余韻に浸れる映画でした。
柄にもなく、今回は頼まれもしない夫の分まで前売を買い、連れて行ってしまいましたよ(笑)
映画の中の本木くんの『納棺の儀』の所作の場面では、本当に惚れ惚れと見入ってしまい、『私もこんな風に尊厳をもって扱われて旅立ちたい!』と思うほどでした。
例え身内にも肌を見せずに旅立ちの支度をする場面など特に・・・。
私自身は、自分の予想外に早く母を見送る事になりましたが、その時のことも
映画を通して少し思い出されて『身内を送るための儀式』について改めていろいろ考えてしまう作品でもありました。
ただ、どうも当地〈出雲)の葬儀のあり方〈身内よりむしろムラ社会としての)には、永遠に馴染めそうにありませんが〈汗〉
いっそ、旅立ちの日の希望を遺言で残そうかと思うくらいです〈苦笑〉

yochan さんのコメント...

ほんとに良かったです。最初から掴まれましたよ。そして最後まで。観ながら、「これはいい映画だわ~、夫にも見せたい」と思いました。
私は予備知識としては、カナダの映画祭でグランプリを取ったということぐらいだったので、それほど期待していたわけではないのですが…。
周りのお客さんは、かなり期待して見に来てる感じの方が多かったようにお見受けしました。

同じく、旅立ちの支度はあのように執り行ってほしいです。ほんとに見事な技術で、しかも心がこもっていて。

私自身は葬儀は一番身近なところで、祖母のしか経験していません。あの時は、遺族は祖母の死を悼む暇も許されず、通夜から出棺まであれこれ親戚のおばさんに支持されてバタバタ働いていました。食事作りや接客などに。納棺の儀式なんて知りませんでした。ちゃんと葬儀屋さんが心をこめて旅立ちの支度をしてくれたと信じるしかありません。
そう言ったやり方がサスケさんのおっしゃる出雲の葬儀のあり方なんですかね。私はあれ以来、当事者として経験していないのでわかりませんが。

匿名 さんのコメント...

出雲流・・・と断言はできませんが、私が感じてるのは『決まりごとが最優先の葬儀』のあり方なんです。
恐らく、昔は助け合いの気持ちからご近所の人が駆けつけて葬儀のお手伝いする、というところから始まったのでしょうが、親戚はともかくお手伝いと称してやって来るご近所のオバサマ方がねぇ・・・^^;
他人がここまで他家の葬儀に口出しするのか!?と私には強烈な印象がありました。

やれそれは順序が違うだの、こぎゃん風にするもんだわね〈←言い回し、合ってますかね?笑)と、親切を通り越しての介入の数々〈苦笑〉
いったい何の為の葬儀なんだか・・・。

葬儀が終われば終わったで、あそこの料理がどうだったとか
あそこの家の台所はどうだったよとか茶飲み話のネタは尽きず(汗)
こちらで身内の実体験はないですが、その茶飲み話を聞いただけで、口先から出るお悔やみの言葉とのあまりの裏腹さに『恐ろしい所で私は最後を迎えるんだなぁ』と、ちょっと切なくなりました。(涙)
まぁ、最近はこちらもセレモニーホールでという家も増えましたけど、実母の時は急なことだったので。あのシステムが本当に助かりました。
動揺して上手く思考が回らないときには、やはり慣れたプロに落ち着いて相談に乗ってもらい、葬儀の手順や段取りの説明を受けた方が、残された者としては余計な心労が少なくて済みそうな気がします(;´Д`A

yochan さんのコメント...

>やれそれは順序が違うだの、こぎゃん風にするもんだわね〈←言い回し、合ってますかね?笑)と、親切を通り越しての介入の数々〈苦笑〉
いったい何の為の葬儀なんだか・・・。

それ、わかります。みんながみんなそうじゃないけど、仕切りたがりのオバサンがいるとそうなります。自己顕示の場と化してるんですよ。
プロに任せた方が、他人からの干渉で引っかき回されて遺族がストレス感じなくて済みそうですよね。

>葬儀が終われば終わったで、あそこの料理がどうだったとか
あそこの家の台所はどうだったよとか茶飲み話のネタは尽きず(汗)

とりあえず共通の話題だからネタにされるのでしょうけど、ほんと余計な御世話ですよね。実家は法事を旅館で行うことに決めたとき、親戚から手抜きだなんだとブツブツ言われたらしいです。