2007年10月21日日曜日

海外ドラマの中の日本(人)

 7月にこのブログでも紹介した「HEROES」、ついに今月16日の夜10:00から1~3話が放送されました。もちろん私も何ヶ月も待ちわびていたので観ましたよ。
 以前観ていた「LOST」や「デスパレートな妻達」はシーズン2の途中で面倒くさくなって観なくなったので、海外ドラマをまともに観るのはかれこれ一年ぶりになります。
 予告ですでにいろいろ見ていたので期待はいやがうえにも高まっていました。それで感想はというと・・なかなか面白かったです。何より分りやすく、話に引き込まれやすいところがいいです。アメリカで大ヒットしてるのもその辺が理由じゃないかなと思います。そして、やっぱりヒロ・ナカムラ役のマシ・オカは異彩を放ってますね。かわいい~。それと、自己再生能力をもつクレア(チアガールスタイルの似合う、かわいいけど大人っぽい魅力がある女の子)とその養父がすごく気になります。早く続き(4話)が観たいです。
 
 でもちょっと気になる事が・・・
 海外のドラマや映画では良くある事ですが、日本や日本人の描写がどうも・・・。
 
 ヒロの友人アンドウが今どきこんな若者いるの?っていう感じの青年なんですよね。昭和50年代頃ならこんな20代後半男性もいたかもねって感じです。見た目は韓国人。また、副音声で聞くと彼の日本語がなんとも妙なんですよね。しゃべってる内容の半分くらいしか日本語に聞こえません。ヒロ自身も微妙に子音が耳につくしゃべり方ですけどね。ヒロ役のマシ・オカさんは6歳からアメリカで暮らしてるからしょうがないか(でも、本当はわざとそうしてるというのをどこかで読んだような・・)。後でキャストを見ると、アンドウ役の人はやっぱり韓国系の人だとわかりました。しかも、アンドウは下の名前がマサハシですって。なんだそりゃ?彼らの勤める会社の名前も「ヤマガト」???。こんな風に一見日本の名前っぽいけど実際はありそうにない日本の人名や組織名って今までにも「Xファイル」などで見かけたことがありますけどね。
 
 そして、彼らの働くオフィス、かなり広いフロアに少なくとも50台くらいはパソコンブースが整然と並んでいるのですが、その広さとあまりにも無機質で灰色一色な感じが日本らしくないんですよね。それにアンドウの席の壁に貼られた 「行方不明者発見 報酬○○」と書かれたビラも漢字ばっかりでフォントも中国っぽいスタイルが気になります。
 それから、何と言ってもヒロが時間を戻そうと凝視している置き時計。数字が変な書体の漢字なのですが、特注でしょうか?誰のアイディア?ヒロは変わり者という設定だから?それとも日本では普通にこんな時計を使ってると向こうの人は思っているとか?いずれにしてもマシ・オカさんはこの時計でOKなわけですね。

 夜の歓楽街も東京のつもりでしょうが、間に合わせで作ったような日本語のネオンが悲しい・・・。ヒロとアンドウが飲んでいた店の女子トイレもネオンで大きく「女」と表示されており、とっても物悲しい気持になりました。日本人役の通行人も日本人じゃないってことが雰囲気でわかるし、妙にやぼったいんですよね。
 
 ネオンと言えば、ちょっと古いけどケビン・コスナー主演の映画「ボディ・ガード」で、黒澤映画ファンのケビン(役名忘れました)がホイットニー・ヒューストン(役名これまた忘れました)と「用心棒」を観た後連れ立って出てきた映画館のネオンが、ピンクで大きく「アタシ」だったのには噴き出してしまいました。多分「シアタ」(theater)のつもりだったのでしょうけどね(笑)。黒澤映画の真似して右から読ませようとしたけど、順番間違えちゃったってとこでしょうか。せっかくケビン・コスナーがまさにサムライの如く渋いボディ・ガード役でキメまくっていたのに、あの「アタシ」一つで私の中ではちょっと「とほほ」な映画になってしまいました。この映画では他にもケビンの家においてある日本刀をホイットニーが弄び、そこから二人のラブシーンが始まるなど日本的なものが意味ありげに取り入れられています。ハリウッドにとっては日本はおいしい市場でしょうからね。でも、日本人から見ると気持は嬉しいけど、せっかくのラブ&サスペンス映画なのにちょっと笑えちゃった、という点では逆効果だったかも知れませんね。 詰めが甘いといいますか。

 なんだかんだと書きましたが、もちろん、外国の人にも同様の言い分があるでしょう。こういうことってお互い様なので別に目くじら立ててるわけではありません、面白がってるだけですので、あしからず。でも、突っ込み入れっぱなしでストーリーに集中できなくなるのはカンベンですね(w)。

 

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

HEROES、始まりましたね~♪
一話完結なので、何とか続きそうです(笑)
そうそう!私も予告編から出ていた、マシ・オカの持っている時計の文字盤が『なぜに!?』といつも思っていました。(笑)
そしてあの、電車の中の様子とか、街の様子とか・・・。こんな風に見えているんだなァと思うとちょっと滑稽でw
そういう意味では、彼らが今後どういうファッションを展開してくれるかが個人的に物凄く気になるところです(ΦωΦ)ふふふ・・・・

yochan さんのコメント...

サスケさんも、あの時計の文字盤やっぱり気になりますか。ほんと「なぜに!?」ですよね。
予告編といえば、メイキング映像かなにかで、マシ・オカが「場違い」と書かれたTシャツ着てるのがありますよね。あれはやっぱりウケ狙いなのでしょうかね。今後のファッションも、確かに気になります。

匿名 さんのコメント...

HEROES、そんなに面白いんですか?なんだか気になるなぁ、なんだろうか、それは???と漠然と思ったりしてたんですが…。CSでもやるような感じがしたので、ラインナップをチェックしてみますわ。それにしても「ボディガード」の用心棒の出てくるシーンの後の「アタシ」。そういえばそうだったそうだった。ワタシは早く家に帰って敏ちゃんのビデオが観たいとじたばたしていたので、途中から「ボディガード」はどうでもよくなってしもうたのだけど、確かにそんな噴飯ものの看板ありましたね。ひゃははは。
どうも海外映画やドラマの日本の描き方というのはなんだかなぁ、だけど、どこの国の人も、よその国で描かれると「それはちぉっと…」と苦笑せざるを得ないことになるのかもですね。日本はとりわけよその国の人にとっては捉えにくい国だろうと思うけれど。ふふふ。

yochan さんのコメント...

kikiさん、
私的には、ものすごく面白いっていうほどでもないんですよね。予告で見た印象通りでなかなか面白かったのは確かですけどね。わかりやすいからストレスが溜まらないし、続きが見たくなる程度には面白いって感じです。子どもでもとっつきやすい超能力ものだから、視聴者層も幅広く、それゆえ24やLOSTを超える人気になってるんじゃないかしらと思います。特に主人公達は普通の人が超能力に目覚め、世界を救おうとする話なので、子ども受けしそうです。kikiさんも試しに一度観られますか?Super Drama TVで毎週火曜日10:00から放映中です。