2007年10月7日日曜日

奥出雲多根自然博物館

 今日は久しぶりに家族揃って奥出雲方面へ行きました。目的地は小6の娘が理科の先生に化石を見に行くよう勧められた奥出雲多根自然博物館と、鉄チャンで蕎麦好きの息子の喜ぶ亀嵩駅。 この駅は映画化、テレビ化もされて有名な松本清張の小説『砂の器』の舞台になっているあの亀嵩の駅です。また、駅が蕎麦屋も兼ねていて駅長さんが打つ蕎麦でも有名ですよね。前にも来た事があるけど人が多くて中に入らず帰りました。果たして今日は入れるかな。
 
 斐伊川沿いを南下して行きましたが、下流はいつ見ても美しいですね~。車を停めて撮影したいくらいでした。奥出雲に入ってくるといつも思いますが、川も周辺の景色もまさに、「もののけ姫」の舞台(この辺りはたたらで有名で、本当にこの映画のモデルになってます)。そこら辺の木陰から、ヤックルに跨ったアシタカが現れそう。
 さてDHはこの博物館は2度目だけれど旧仁多町内に入ってからの道順に自信がなく、到着するまで皆ハラハラでした。というのもただの田舎のさして広くも無い山道をくねくね走ってると、本当にこの道で大丈夫?と不安になってきたものですから。そしてDHから話には聞いていましたが、ほんとに「こんなところに?」っていう場所(山の中)に博物館はありました。島根の方はご存知かと思いますが、この博物館は「メガネの三城」の社長さんが作られた物です。 すぐ隣にはメガネの三城のお店もあります。ほんとにこんな山の中にわざわざメガネを買いに来る人がいるのだろうか?といらぬ心配をしてしまいますが。
 さて、博物館の玄関の前で亀みたいな恐竜の像がお出迎え。中に入るとアロサウルスの化石骨格標本のレプリカ(実物大)がまず目に入ります。ちょうど10時に到着したためか、見学者はうちの家族だけのようでした。受付で切符を買い、展示ホールへ。
 
 思っていたより展示内容が充実していました。貸しきり状態でじっくり宇宙の始まりから地球の未来まで、また人類の歴史を説明したパネルを見ることができました。さすがに理科の先生が勧められたのもうなづけます。化石は種類も数も多いです。私が特に感動したのはアンモナイトが宝石になったアンモライトです。表面しかわかりませんが、全体的に金色でところどころ緑や赤が混ざっています。この博物館に展示されているものは世界最大級のものだそうで、直径70cmくらいはあるように見えました。 (写真は別の博物館:Ammolite Museum所蔵のものです)
 
 見学が終わってから6階のレストランで休憩しました。と言うのも大人の入館料は700円とちょっと高めですが、飲み物券付きなのです。せっかくなのでDHと私はコーヒーを飲み、子ども達にはアイスクリームを注文しました。結構広いフロアに客は私たち家族だけ。でも接客係の方はキビキビとして感じがとてもよかったです。
 
 帰り際におみやげを各人それぞれ一つずつ買いました。DHは前から欲しがっていたカーネギー製のディプロドクスのフィギュアがネットより安いのに大喜び。送料も考えるとかなりお得です。私はラピスラズリの根付け、息子は恐竜のキーホルダー、娘は小さな天然石をお土産にしました。
 
 結局11時までいましたが、私たちの他に見学者はいないようでした。このしょぼさがまた私たちにとっては妙な快感なんですけどね。人が多いところが嫌いなのでこういう寂れた感じのところに好んで行きますしね。芳名録には県外からの方々の書き込みと出雲市からのお客さんの書き込みが多いようでした。一日平均2~3人の書き込みがありました。ここのロケーションを考えると、多分読売旅行かなんかのびっくりツアーのコースに入ってそうなスポットだと思います。たまに団体さんがワーッと来てサーッと帰っていくような。それに3,4,5階はホテルになってるからレストランも広いのでしょう。 ちなみに、びっくりツアーって行き先を告げられず、結構しょぼい観光スポットに連れて行かれるのです。しかも、数箇所を転々と移動しながら。 開けてびっくりということなんでしょうが、私は福袋ツアーと呼びたいです。福袋って、開けたら物悲しくなる物の数々にがっかりすることが多いので。話が逸れましたね。ここの博物館はもの寂しさはあるけどいいところですよ。特に化石に興味がある人にはお薦めです。他の奥出雲の観光スポット、たとえば鬼の舌震、絲原記念館、などとセットで一日過ごすといいでしょうね。
 
 次は亀嵩駅に行きましたが、11時半でもすでに行列ができていたので、パス。とにかくDHにとって並んでまで食べるのは美学に反するのです。
 結局お昼頃までドライブして「さくらの里きすき」で昼食を摂り、家路へついたのでした。

奥出雲多根自然博物館ホームページ:http://fish.miracle.ne.jp/tane-m/

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