『英国人写真家の見た明治日本』と『オレ様化する子どもたち』を衝動買いしてしまいました。この書店のブックカバー、オシャレだなと思ったら、安野光雅の絵でした。安野光雅美術館の広告入りの。ラッキー。というか、商売うまいな~I書店グループw。
他にも『格差が遺伝する』『となりのクレーマー』をブラウジングしました。
『格差~』の方は、『下流社会』の著者、三浦展が書いてますが、なにかとデータをならべたて、因果関係が断定できないのに強引に持論と結び付けていると感じました。でも、言いたいことはよくわかります。結局「当たり前のことをきちんとすることが大切」だという事だと思います。とても共感をおぼえます。だからこそ、大体の内容がわかる帯を見て、手にとってしまうんですよね。
『となりのクレーマー』はとってもタメになるいい本だと思います。百貨店に勤めていた著者の実体験をもとにしてあり、読み物としても楽しめるし、実用本としても使えます。とにかく読んでいて「うまいなあ。」と思いました。買ってもいいかなと思いましたが、ブック・オフに出回ってからにしようと思います。
ところで木曜日に遡りますが、3連休を前になにか文芸作品か司馬遼太郎あたりの本でもと思い、DHの書斎を漁っていて、目に留まった本『オニババ化する女たち』。タイトルがわざとらしくて好きになれないけど、なんとなくこういう社会問題系の本に惹かれるので司馬遼太郎はやめてこちらを読んでみました。
前半は、もともと女性は自分の身体に向き合って暮らしていたので、お産も医療施設任せでなくて自然な、気持に余裕のあるものだった、月経血さえもコントロールできていたのだという驚くべき、でもとても興味深い内容でした。著者は薬科大学を出た応用疫学の専門家だったのです。この本、NDCの分類だと医学分野に入るんでしょうね。
心配なのは自分だけでは相手を見つけるほどの積極性がないのに、女も結婚だけじゃなくていいんだとか、仕事さえしていればいいんだ、という風潮で、単純労働に追いやられた挙句、周りの誰も結婚の心配はしてくれない状況にあるその他大勢なのではないか。
一昔前だったら、年頃になったら結婚するよう周りがプレッシャーをかけたりと、女性として生きるというオプションが選択肢としてあったが、今は仕事上の能力などとは関係なく誰にでも、自分の意思で好きなようにやりなさいという風潮なので、実はとてもしんどいと感じる人も多いのではないか。
いや~、前半部分には本当に驚きました。以前から着物を着ていた時代の女性達は生理中どうしていたのかずっと気になっていたのです。T字帯が出回る前は月経血をためて(調節して)トイレでまとめて排出していたのだそうです。綿で出口のあたりだけ栓をしてはいたそうですが。現代にも、月経血コントロールを実践している人たちはいるそうです。
本も出版されています(左図参照)。私も試してみたいような。
2 件のコメント:
こんばんは。
「オニババ化する女たち」って面白そうですね。図書館にあったらサクっと借りてきてみようかしらん。それにしても本を売るためには「負け犬」とか「オニババ」とかストライキングな言葉を入れないと、タイトルのOKが出なかったりするんでしょうね。はははは。出版社の戦略に乗せられるのも癪だから借りてサクサクっと読むのが一番かな。(笑)
kikiさん、
『オニババ~』タイトルがホント、ストライキングですよね。読んでみて、思っていたより面白くて得した気分です。(最近、「得した気分」ばっかり使ってますね、私。)
ただ、後半部分は微妙です。文がみだれているとうか、こじつけっぽい展開というか。無理矢理、タイトルに合わせようとしている感じがします。
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