当初の予定は、江津市内の小川家庭園、甍街道と市役所近くのツツジ見物をし、昼食はディナーという洋食屋さんでとり、時間があれば浜田の畳ケ浦に行くことにしていました。
さて、江津へ行く途中で大田市にある世界遺産・石見銀山の一部にあたるる温泉津の温泉街を車窓より見学。小さな昔ながらの旅館が連なるくねくねした通りはなかなかに風情がありました。
江津に入ってすぐのサンピコで休憩&帰りに買うお土産をチェック。ついでに串あげを一本ずつ買って車で食べました。
さて、観光の一番目の目的地、小川家雪舟庭園は牧歌的でこじんまりとした農村にありました。場所がわかりにくくて一回通り過ぎました。あとで聞いた話ですが、どうやら田んぼの曲がり角に近所の軽トラが一台止まっていて小さな案内版が見えなかったためのようです。
着くとこじんまりとした古い民家で、門のところに「インターフォンを押してください」と書かれていました。押してみると、「どちら様ですか?」とちょっと冷たい感じの応答。続いて「庭ですか?」と聞かれ、その旨を答えると入るよう言われました。
60代後半位の上品なご婦人が離れ(書院)に案内して下さいました。その書院から庭を眺めるのです。座敷に座布団が3枚、庭に向かって並べてあり、座るよう促されました。あとで知りましたが、こちらの庭園は小川家のご厚意で見学させていただけるのです。
座るやいなや、次々と庭の説明を述べられました。江津指折りの旧家小川家の庭園。室町時代中期、益田家の庇護を受けた雪舟[せっしゅう]が小川家を訪れ、作庭したそう。書院の裏山の斜面を利用した上下2段の池泉鑑賞式で、池の水は現在抜いてあるものの、石組みの意匠の大きさが際立ちます。特にこちらの庭は石の置き方に特徴があるそうで、普通なら平に置くところを縦に置いてあるそうです。この庭を500年以上も小川家は、行政の手を借りずに独自に維持し続けてこられたとのこと。
松の木は酸性雨のためか全滅したらしく、庭の様子は昔とは変わってしまったそうで、昔の写真も合わせて見せていただきました。
夫がいろいろ質問して、それに対して丁寧に答えていただき、とても充実したひとときを過ごすことができました。
案内してくださった方は、この家に嫁いできた人なのか、それとも家付き娘さんなのかわかりませんが、とても小川家を誇りに思っておられ、いっそ気持ちいいくらいでした。最初はちょっと怖いと思ったけれど、帰る頃には「この方好きだわ~」と思いました。だんだん打ち解けて御家族のお話とかも交えてくださり、いろいろ話が弾みました。いい出会いが有り感動しました。
帰り際写真を撮っていいか尋ねると、撮り放題と言われました。でも、考えてみればお昼時だったし、数枚取らせていただいて、小川家庭園をあとにしました。
小川家訪問のあとはディナーという洋食屋さんに行きましたが、「定休日」の掛札が…(´・_・`)。「夫よ、ちゃんとリサーチしとけよ。」と内心思いました。このお店は外観は普通のちょと新し目の和洋折衷の民家ですが、そんな外観から想像もつかないほどの本格的な洋食が食べられるお店として、ちょっと有名なのだそう。江津市内の他のレストランに移動したけれど、お客さんが多くて入れませんでした。時間帯が悪かったですね。
昼食は後回しにして、残りの江津市内見物に。
ツツジ見物は駐車場がどこかわからず断念。甍街道は車窓から見ておしまい。数少ない駐車場が満車で、街道自体も狭い上に、中学生が写生に来ていて、道で寝転がっていたりとモチベーションが下がったためです。
そのあと、浜田の千畳苑で昼食をとりました。ここのレストランはとても静かで落ち着いて食事ができます。給仕の方も感じがいいです。レディースランチが気に入っていて、今回もそれにしました。刺身や天ぷらが、具材が小さいけれどとても美味しくて、満足感あります。
窓の外は日本海。サーファーが20人くらい浜辺に出ていました。駐車場には広島ナンバーの車が多かったので、広島方面から結構サーファーが来るんですね。結構年配の方もいらっしゃいました。見ていると上級者tと初心者で縄張りみたいなのがあることがわかりました。
食後は、千畳苑に近い畳ケ浦に行きました。ちょっと離れた駐車場に車を止めて結構歩きました。昨年秋に行きかけて怖くなり引き返しましたが、今回は真昼間だし、観光客が他にもチラホラ見えたのもあり、安心して入りました。
千畳苑の庭から見た日本海。天気がよく、海の色がとても綺麗でした。 |
ノジュールがだいぶ磨り減っていたのか、よく写真で見る千畳敷 とは印象が違いました。 |
ノジュールにはこんなベンチみたいな形のものもありました。 |
次の日は県内の滝めぐりに出かけました。
2 件のコメント:
小川家の方は、観光客に毎回
ちゃんとした説明をされているなら、
すごいですよね。
やはり、公開しているというのは、
誇りを持っていると思っていらっしゃるのは
当然でしょうね。
自分の住んでいる県内もいろんな名所が
あるので、私も主人が帰国したら、行きたいなあ~って思うのですが。
アリスさん、
小川家の説明を担当しているのが、今回の奥様だけなのか、他の家族の方と交代でされてるのかわかりませんが、多分、毎回どなたかが説明をしておられると思います。
香川県には、名所がたくさんありそうですね。
ご主人が帰国された時のために今からリサーチしておくのも楽しいかも。
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