2011年8月20日土曜日

映画「シャンハイ」、観てきました。

非常に不愉快になりました。

これは一種の反日映画と言えましょう。よく歴史的背景を検証せずに、とことん日本人を悪者に仕立て上げているという印象を持ちました。
中でも、ドイツ領事館員の妻が日本人について「好き勝手に飲食して礼も言わない」と描写してたのが何よりもショックでした。観客に日本人の悪いイメージをあえて植え付けようとしているかのように感じました。
また南京事件そのものが捏造疑惑があるのに、その事件が事実だったことを前提にした設定(南京事件に抗議して殺された政治家の娘がこの映画のヒロイン。彼女の反日レジスタンス活動が、流れ的にはこの映画のメインになってます)。

映画の宣伝文句の「陰謀」とか「愛」ですが、そんなに大げさに言うほど表現されていたでしょうか?

まず「陰謀」ってものの内容がわかったようなわからないような。
そして、「愛」。確かに「愛」がカギにはなってますが、主役に関しては今一つ。
私的にジョン・キュービックがあまり魅力的だと思えなかったのと、相手役のコン・リーもしつこいくらいアップで色気を振りまいていたけど鼻の低さが気になってしまって、感情移入できなかったからそう感じてしまうのでしょうか?

映画のストーリーの鍵を握る謎の女スミコ、あれ菊池凜子だったんですね。出番は少ないは、貧相すぎる(役柄かもしれませんが、あまりにも貧乏臭すぎました)はで、あとでクレジットを見るまで気づきませんでした。よくあんな役を引き受けましたね、菊池凜子は。でも演技はよかったと思います。あれだけの出演時間でかなりのインパクトがあったのはさすがです。
結局、彼女は女スパイだったの?日米どちらの?他にも非情な日本人女スパイがいましたね。日本人は男女ともほんと極悪人ですか(ー_ー)!!

タナカ大佐(渡辺謙)がこの映画の中では一番魅力的だと思いました。そして、彼のセリフがこの映画の一番のメッセージだったと思います。
:「最後に勝つのはいつも女だ。男を忘れられる」「我々のような男には二度目が危険だ。最初の痛手を早く忘れたくて、二度目にのめりこむ

結局強そうにしていても男は女に騙される弱い存在ってことをこのタナカはじめ、男たちが証明する結末?ですしね。

ところで、タナカとがようやく会えたスミコに囁くシーンは本当にこの映画の中で一番いいシーンだと思うのですが、肝心のセリフの英語字幕は、全然違うことが書かれていました。
それにしても、渡辺謙にしても菊池凜子にしても、こんな映画のオファーを受けるなんて。日本人としてどういう気持ちなのか聞いてみたいです。自虐史観にどっぷり浸かってるのでしょうか。

2 件のコメント:

ジョディ さんのコメント...

この夏は、観たい映画なかったですねー。
この暑さでぐったりで、出かける気力が起きなかったというか・・・こうしてyochanへのコメントも遅れてしまったし。

「シャンハイ」、あまり良くなかったですか。
南京大虐殺に関しては、相変わらず日本は一方的に悪く描かれひどいですね。

中国の有名なチャン・イーモー監督(北京五輪の開会式を演出した)の新作ではやはり南京事件を扱っていて、日本では物議をかもして公開にはならないのでは・・なんて事も言われてます。大好きなクリスチャン・ベイルが出てるので観たくはあるけれど、日本の描かれ方によっては複雑です・・・。

yochan さんのコメント...

ジョディさんもこの夏は見たい映画がなかったんですね。実は私も、特に観たい映画はありませんでしたが、1カ月に4作も見てしまいした。
単に避暑のため、そして1000円で見られる割引券3枚を使いきるために映画館へ足を運んだのでした。

「ライフ」だけは「こち亀」を見た時の予告編を見てから凄く見たくなり、これはファーストデーに見に行きました。

普通に払えば7200円のところを4000円で済ませたものの、はたして4作も見た割に4000円の元が取れたかというと微妙です。

クリスチャン・ベイルの新作は南京大虐殺関連なんですか。映画としていい作品になっていたとしても、日本人としていたたまれなくなるものってきついですよね。

私は「シャンハイ」は全く予習せずに行ったので、こんな感想になったのかもしれません。ジョディさんならその辺大丈夫かもしれませんよ。