2007年8月17日金曜日

本日の「人生案内」(読売新聞)

中年太り、 みっともない嫁
 服も安物、かわいくなってほしい
 60歳代女性。息子の妻について相談です。
 自分で言うのも何ですが、私は人にうらやましがられるような体形です。ところが、彼女は背が低く、どてっとしていて、骨盤が広く、転がしたほうが早いような中年太り。かわいげもありません。
 息子夫婦は、半年に一度くらいしか帰ってきません。しかし、会っても心からうれしいという気持ちが起きません。孫もあまり私になつきません。
 彼女は見苦しい上に、安い服を着ています。「何でそんな服を」と思いますが、口に出すわけにもいかず、もんもんとします。一度息子にこっそり「あなたから彼女にもっと努力するように言えば」と話しましたが、「うーん」とうなったきり。その後も改善されません。
 まだまだきれいでいられる年なのだから、周りから「すてき」「かわいい」と言われるようになってもらいたいのですが――。どう接したらいいでしょうか。(栃木・S子)


いや~、この4日間だけで実は3件もおかしな相談があったのですが、これが一番だし、誰かと共有したくてここに取り上げてしまいました。

冒頭の2行目からいきなり、カウンターパンチをくらいました。

そして、「転がしたほうが早いような」という表現。これ、小太りを形容する表現としては初めてお目にかかった言い回しです。もしかして一般的には認知されてるのに自分が知らないだけ?うまい表現だわ~、すごくはっきりと様子が想像できてしまい可笑しくてたまりません。これ、夫に見せたら自分に対して使用されそうなんで感心している場合じゃないんですけどね・・・(^^;

この相談者が本当に言いたいのって「もっと自分を愛して~」ということだと思います。
自分の体型自慢、嫁の体型批判、息子夫婦に敬遠されてるという事をあわせて考えると、この相談者、ものすごく孤独感を持ってるのだけど、すごくプライドが高くて、自分の寂しさを認めたくない。だからめったに来ないとは言いつつも半年に一回は来てくれる息子一家ともっと仲良くなりたい。でも自分から努力はしたくない、すると、自分が期待するほどには慕ってもらえないから更に寂しくなる。そんな状況からくる自分の寂しさを嫁の体型がみっともないという問題に摩り替えてごまかしているんでしょうね。嫁のことを相談してるつもりでしょうが、誰から見てもこの相談者のほうが問題を抱えてますよねぇ?自分の体型自慢を冒頭でしてるのは、嫁の体型批判をするからには「自分のことを棚にあげてませんか?」と回答者から突っ込まれないために必要だったんでしょうか。 体型にこだわってる事から本当にバツグンのスタイルの持ち主なのでしょうが、普通だったらそんなこと自分からは言いませんものね。

回答者のお言葉:http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/shinshin/20070817sy41.htm

2 件のコメント:

ジョディ さんのコメント...

人生案内シリーズ第2弾!
今日も強烈な相談内容でしたね~。思わず笑っちゃいました。本人は至極まじめに相談してるんでしょうけど。yochanの分析は当たってますね~。やっぱり寂しいのかな。はっきり言って、もっともっと大きな悩みを抱えている人からすると、何てことない悩みですけどねえ~。仕事や趣味の方に、その悩むエネルギーを持っていけないものかしら。それから最近こういうのを敢えて掲載する傾向があると思うんですよね。ただ苦しい、大変、だけじゃ読者も飽きちゃうから?購買力を煽るために? 前に「やらせじゃないの?」って書かれてたけど、私もちょっと脚色してるんじゃないのかと疑問に思うことも・・・。
それにしても、そんなに見栄えのよろしくないお嫁さんなのかな? 「転がした方が早い」って、ちょっとすごい表現ですねえ。確かに使う言葉だけど人間にはどうだったかしら?
それから昨日の「すばらしいダンナ様」もねぇ。ウチの夫も部分的に完璧主義のところがあって、なんだか少し相談者の気持ちがわかる気もするんですが。

yochan さんのコメント...

ジョディさん、
やっぱり脚色されてるんでしょうかねぇ。あまりにも面白すぎて。私達のような固定ファンを逃がさないために?時々素人とは思えない愉快な表現を見かけるときもありますしね。いや、素人だからこそプロが思いもよらない表現を思いつくのかもしれませんが。
昨日の相談はこの4日間の中で唯一まともでした。その前は二日続けてちょっとノイローゼ気味だったり自己チューだったりと首を傾げたくなる相談が続いたんですよね。
「すばらしいダンナ様」の場合、やはり旦那様のほうに問題があり、相談者に同情できますよね。ジョディさんのように感じる方も結構多いんじゃないでしょうか。
私がいつも「とほほ」だと思う相談って相談者にあまり同情できない場合が多いんですよね。