2007年8月15日水曜日

ドラマ『氷壁』

 ジョディさんお薦めの『氷壁』、あちこちのレンタルショップで探したのに結局なくて、ついに注文してしまったDVDが昨日届きました。子供達はDHの実家に行ってるし、一人で冷房の効いた部屋を独占し、ブランデーをちびちびやりながら、雪山映像たっぷりのDVDを鑑賞させていただきました。
 
一気に6回分連続して観てしまいましたが、実は4話の前半まではそれほどでも・・・と思いながら観てました。でも4話の途中から俄然集中してきました。奥寺と美那子の恋する胸の高鳴りが聞こえてくるようで、目が離せなくなってしまったのです。そして、今日2回目の鑑賞。飛ばし飛ばし観たのですが、より注意深く観たので見方が変わりました。つまり、やっぱりいいドラマだわ~と納得したというわけです。
 
 内容としては、山を愛する男達のドラマでもあり、メロドラマでもあり、法廷ドラマでもありと、一粒で三度おいしいドラマと言えます。私は今のところ主にメロドラマとして楽しんでいます。だって、恋する奥寺こと玉木くんがあまりにもかわいいもので。(*^^*)

感想
◎奥寺(玉木宏)について。
玉木宏演ずる奥寺、とっても魅力的です。でも、私は実際こんなタイプの人と例えば結婚はしたくないな~。
自分の信念を曲げない、自分の心に正直っていうのは確かに美徳であり、魅力的でもあります。でも自分の思い込みを信じるのは勝手だけど、それを公言することの意味もわからないなんて青いな~。
しかも、客観的な証拠もないのに。普通だったら、客観的な証拠が出るまで色々な可能性も考えませんか?頭が固すぎるのか、バカなのか、とにかく社会人として未熟で、はた迷惑な男ですよね~。
でも、若い時は皆間違いや失敗をして成長するのですから、暖かい目で見てあげなくちゃいけませんね。南部さん(伊武雅刀)みたいに。人間の芯が善良で正直だから、人を裏切らないだろうし、見所がある若者だとも言える訳で。

さっきからほとんど悪口ばっかり書いてますが、私も若い頃だったらこんな男にのぼせたでしょうね~。
なんせ、玉木宏の奥寺は大変なハンサムでしかも相手を見るときいつも大きな麗しい目を見開いてじっとみつめるし、スタイル抜群で、Tシャツ姿が異様に似合ってて、しかもスーツも似合えばガテン系の恰好も板についてて男臭く、純情光線をストレートに全身から放射してますのでね~。
狭いぼろアパートでコンビ二弁当を食べてたり、洗濯物のぶら下がる部屋で筋トレしてたり、ココアが大好きだったり。そして自分の信念を貫く男らしさはきっと乙女心を捉えて離さないでしょう。 でもやっぱり奥寺が玉木くんみたいないい男じゃなかったらパスするでしょうけどね。

2回目に観た時はもう、いちいち萌えツボを見つけてしまい、大変でしたよ~。
(^^;)やっぱり、玉木宏はかっこいい~、降参って感じです。
(*^^*)それと、このドラマでの玉木くんの髪型がすごく決まってます。(藤木直人と間違えそうでもありますが。)
奥寺、貧乏しててもちゃんとカットには行ってるのねと思わずつっ込んでしまいました。
ただ、やっぱり彼の鼻づまりっぽい話し方は気になりますね。話すとき、語尾が、息を大きく吐き出すようになるのです。アップで見ると鼻がヒクヒクしてるのがよくわかります。そこもまた「かわゆいわ~」と思えれば正真正銘のファンなんでしょうね。私はその点まだヒヨッコなんですねぇ。
 あと、あまりにも美形なためつい、欲を出してしまい、上唇の形がもうチョット良かったら完璧なのになどと、つい思ってしまうのでした。 正面からだと気にならないけど横から見るとちょっと惜しいって、ホントに自分のことは最初から棚にあげて言いたい放題ですみません。

◎美那子(鶴田真由)について。
結局は親子ほど歳の離れた夫に満足できず、若いアスリートの純情と鍛えられた肉体を目の前にすると我慢できなくなって、誘惑せずにはいられない人なのね~と一回目鑑賞後につい、思ってしまいました。だって、人妻が会って間もない男(その目つきから自分に気があることはわかってる)の手に意図的に触れたり、指きりしたり、って普通しませんよね。でも、奥寺も言ってたように、可哀相な人なんですよね。いろいろなしがらみでがんじがらめになりそうで、若い男の純情に救いを求めてしまう瞬間があっても仕方ないでしょうね。

◎八代社長(石坂浩二)について。やっぱり、大人だわ~。寛容で、知的で。しかも企業の長としての決断力もあり、先を読めてて素敵~。いつも自宅ではレコードでクラシックを聴いてるのも似合ってました。 美那子が奥寺のところから帰ってきた時は「ウィーンの森の物語」が流れてましたがなんか意味があるのかな。石坂浩二、「ありがとう」の頃、結構好きだったなあ。知的で大人で、しかもハンサムなおじ様としてこの八代社長の役にぴったりです。

◎北沢一家について。奥寺のために色々な面で尽くしてきたいい人たち。なのに、お父さんは早くに亡くなられ、彰(山本太郎)は奥寺のために自らの生命を犠牲に。ゆかり(吹石一恵)は奥寺に思いを寄せながらも失恋。なんて可哀相。ゆかりにはこれからの人生で最良のパートナーを見つけて幸せになって欲しいな~。
 
◎奥寺と美那子の悪口っぽくなりましたが、彼らのそんな性格あってこそ、このドラマが成り立つわけです。奥寺が問題の発言をしなかったら裁判にもなりませんしね。自分の心に正直な純情な青年だからこそ、真っ白な雪山も似合いますしね。彼のすがすがしさと山の景色がよくマッチしてます。

◎山男というアスリート達が実際に存在していて、彼らは私など到底理解できない世界観を持っていることをこのドラマを通して知りました。
 
◎八代社長の息子(智之)役の武田真治もうまかったですし、ゆかり役の吹石一恵もすごく良かったです。それにこの人の鼻と唇の形がすごく気に入ってます。吉行和子もさすがでした。他のキャストもみんなそれぞれ説得力のある演技で最高のドラマに仕上がってると思います。

また、どんな映画やドラマを観ても感じるのですが、愛という正体不明なものをめぐって人は喜び、悲しみ、後悔し、また人生や色々な出来事が影響を受けるのですねぇ。

それにしても、エンディングの音楽と映像がすごくきれいで心が洗われるようでした。

4 件のコメント:

ジョディ さんのコメント...

ようやく奥寺(玉木君)に会えたんですね~(^^)v わたしは特にファンではないけれど(ごめんなさ~い)これでの彼はもう素晴らしいと思いますよ!俗世間には疎いけど一本気な山男の役。鶴田真由との恋愛模様が面白かったのはもちろん、山本太郎との雪山でのほとんどスタントなしの登山シーンも見ごたえありましたよね。山本に比べるとちょっと華奢かしら?とも思いつつ、これぐらいがちょうど良いのかもと。武田真治も実はなかなかいい役どころだわと見てて、あらyouchanと同じ、と思った次第です。エンディングの曲「彼方の光」きれいでしょう?歌ってるのは、リベラというイギリスのボーイ・ソプラノの少年合唱団のようなユニットなんですって。実はCD持ってます・・・私にしては珍しいんですけどね。「氷壁」、井上靖の原作はもうずいぶん昔なので(私もちゃんとは読んでません)
ストーリーも部分的に変えてあるんでしょうね。ラスト、原作では確か奥寺は・・・。ドラマでは良かった、よかった、で終わりましたけどね。
玉木くん、これからも映画やドラマに頑張ってほしいですね。

yochan さんのコメント...

 はい、ようやく会えました。まさか玉木宏に一万円も使ってしまうとは数ヶ月前までは考えもしませんでしたが。でもいい買い物でした。ジョディさんのおかげです。
 ホント、玉木くんはジョディさんのおっしゃるように、まさに「俗世間には疎いけど一本気な山男」を見事に演じてましたね。登山シーンも見ごたえありました。それと私もK2での奥寺を見ながら、華奢だなあと思ってましたよ。
 武田真治の役どころいいですよね。終わりの方で、奥寺の生き方を見てきて自分の卑小さを感じ、父の会社を辞めて友人の小さな会社を手伝うと父親に告げるとき「僕の山は低いけどスタートから頂上を目指したい」と言うまでに成長したのもなんか見ていてうれしかったです。彼を見ていると今時の若者らしく、すごく身近なキャラなので感情移入しやすく、親戚のおばちゃん的な気持で応援したくなっちゃいます。
 リベラって少年合唱団だったんですか。本当にきれいな歌声ですねぇ。すばらしい透明感です。これから涼しくなってきて、また車でCDを聴くようになるから私も一枚持っとこうかしら。(なんとなく家ではあまり聴かないのです、他の事してるから?)
 ラストは私、「えっ?ここで終わり?」と思いました。その後原作どおりになるのか、K2単独制覇するのかご想像にお任せしますということでしょうか。
 玉木くん、これからも応援したいです。

辻 さんのコメント...

氷山の
壁の斜面へ
手も伸びず

yochan さんのコメント...

辻さま、
コメントありがとうございます。

氷山の
壁の斜面に
足も出ず