2009年9月7日月曜日

ユリの群生


 
 今年は我が家の周辺の斜面にやたらユリの花が咲いています。(さっき近くの斜面を見たら、もう花が終わっちゃってましたが)。
 夫も同じように思っていたそうで、しかも行く先々で今年は目につくのだそうです。
 先日、2人で買い物に行く車中、ユリの群生が見えて、その話題となり、ユリの繁殖について、ちょっと二人で推測しながら走りました。
 「ユリは球根がある。でもあちこちに咲いているところを見ると、繁殖は種が土に落ちて始まるだろうから、種が飛んで繁殖し、その後その場所でしばらく球根が太るまでじっとしていて、数年経ってから花が咲く、と言うサイクルかもね。 」
 …という簡単な結論に達し、2分くらいでその話題はあえなく終了したのでした。

 でも、さっきユリの花が終わってるのを見て、この話題を思い出し、実際の生態はどうなのか調べてみました。
どうやら、私たちが目にしていたのは、タカサゴユリという種類のようです。
以下緑字部分はwikipediaより抜粋:
種子を多くつけ、風で運ばれて分布を拡げる。水はけがよく明るい草原や荒地などに到達すると根付いて葉を伸ばすが、初年度は茎や花を出さずに数枚の葉を出すだけで球根を太らせ、球根が充分太ると翌年度以降に茎を伸ばして大型の花をいくつも咲かせる。その場所の日当たり具合により球根の太り方に差があり、球根の状態により茎長や花の数などに差が生じる。

オオ、イェース!!私達の推測通りではないですか!
ついでに、分布についても面白いので載せておきます。突然あちこちに群生したわけがわかりました。

台湾固有種で、日本では園芸用に移入された帰化植物として全国に分布する。明るい原野や荒野で育ち、海岸線付近から低地、高山帯に至るまで広く分布する。
近年、人為的な開発などによる生息適地の原野の減少を受けて分布を狭めているが、本来は強い特性を有し、偶然更地や荒地になった場所に突然出現することもある。
ただし本種はいわゆる
連作障害が出やすいと言われ、一時的に根付き拡がっても数年経つと姿を消す場合が多い。種子を多く付け、種子は新たな原野を求めて風に乗って各地に拡がる。種子が辿り着いたその地が伐採などで一時的に明るくなると生育して勢力を拡げ、ときに群生して大きな花を咲かせるも、数年経つとまた他の地へ旅立つように去ってゆく。
 
 ついでに球根植物の繁殖方法についても調べました。ほとんどの球根植物は種子による繁殖だけでなく、栄養繁殖という方法で繁殖するようですね。
栄養繁殖(えいようはんしょく、英語:vegetative propagation)とは、植物生殖の様式の1つ。栄養生殖(vegetative reproduction)とも呼ぶ。種子を経由せずになどの栄養器官から、次の世代の植物が繁殖する無性生殖である。
植物の繁殖様式の1つとして観察され、特に
種子繁殖力が低い高次倍数体では一般的な繁殖様式である。農業でも作物種苗生産に広く用いられており、イモ類や球根の例がある。

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