2009年3月29日日曜日

益田に行ってきました。

 島根県益田市と聞いてわかる人はどのくらいいらっしゃるでしょう。
益田市は津和野町の隣、山口県萩市まで車で1時間ほどのところに位置します。柿本人麻呂のふるさとであり、雪舟が晩年を過ごし、没した町として知られています。
 
 その益田市まで、夫が今月末で引き払う宿舎の大掃除を手伝うために行ってきました。昨日の朝、夫・娘・私の3人で出雲の自宅から夫の車で出発しました。

 道中、江津市内で、島根初進出のセブンイレブンをしっかり2軒とも確認しました。
また、江津市郊外では「島の星山」の山腹に現れた星型も車窓から眺めることができました。

 さて、宿舎に着いたらもう12時前、近所の中華料理店まで歩いて行き、昼食をとりました。夫の宿舎は、徒歩5分圏内にコンビニもあるし、松江の県民会館よりもいいアーティストが来る「グラントワ」もあるしで、立地がいいのです。
 食事が終わると早速大掃除に取り掛かりました。私が前回掃除に行って以来、2年半の月日が経っているのですが、3DKの夫の住居は想像した通りの汚れぶり。私はまだ日が高くて寒くならないうちに全ての部屋の窓掃除やその他気付いたところを、その間夫はおもに風呂掃除、娘は高いところの埃とり→掃除機かけ→窓ふき→網戸拭き→ベランダの掃き掃除。皆本当によく働きました。特にこうやって書きだしてみて、娘の働きぶりには感心してしまいます。

 5時には私と娘はホテルにチェックイン。すぐにまた夫の車で翌日の掃除に必要な物の買い出しと、夕食。サティ内の和風ファミレスで1000円以内で結構リッチな和定食が食べられて大満足。
 その後、さらに夫の接待は続くのでした。宿舎に帰り、車を置いて、夫の行きつけのカクテルバーに3人で歩いて出かけました。
 そのカクテルバーは駅のすぐ近くの路地に入ったところにある「谷間」と言うお店。入口のドアに天然木が使われていて、森の中の隠れ家っぽい感じ。中は入口でイメージした通り。
 実は私はこういうお店って8年ぶりでちょっと緊張しましたが、このお店の雰囲気はとっても「ほっ」とする感じ。店内のすべての柱、カウンタテーブルの土台、立水栓、棚がご主人の集めた天然木でできているのです。アイボリーの壁や天井、ドアに焦げ茶の天然木のコントラストがいいのです。なんか、森に棲む動物たちの穴倉のようでもあります。40年間このお店を続けてらっしゃるという、60代後半(?)のご主人の人柄がまたいい感じ。
 夫は「いつものやつ」ってことでボストンクーラー、娘にはもちろんアルコールなしのドリンク。
 わたしはアルコール控え目のカクテルをお願いしたら、ピンクで上に白い泡ののったカクテルを作ってくれました。ジンがベースの甘みの濃いカクテルでしたが、とても美味しかったです。白い泡は卵白一個分使って泡だてたものとのこと。少しずつちびちび飲むのにちょうどいい味でした。 カクテルの名前は「クローバー・クラブ」だそうです。夫によると一見「ピンク・レディ」に見えたそうです。
 お酒談義から、ブランデーの話になり、私が「実は時々ブランデーを買ってきては夜、少しの量を薫りを楽しみながらちびちびやってる」と言うと、陶器製の瓶に入ったギリシャのブランデーを飲ませてくれました。

 匂いを嗅いでみると、素人の私が言うことなので的外れなのかもしれませんが、やはり「地中海の葡萄」をイメージできる香りでした。味はちょっと甘く、飲み込んだ後にさらに鼻腔に残る香りが飲む前より甘くなってるのがまた素敵です。
 夫は2杯目にサイドカーを飲み、娘にはアイスクリームの入った茶色いドリンクが出てきました。
本当に楽しく心地よいひとときを過ごし、店を後にしてホテルまで夜の益田の街を散歩しました。
ここ8年は徒歩圏内に何もない所に住んでいるので、田舎町とはいえ、町の暮らしを久々に体験できて楽しかったです。
 
 二日目の今日は、台所とトイレ、それに人に譲ることにしている家電の拭き掃除がメイン。根気の要る作業でしたが、ホテルの朝食がとても充実していたので、体力、気力と充分。でも午前中だけでは終わらず、ひとまず昼食。お昼は娘の大好きなピザ。「ビッグマウス」 (本社は広島)のクウォーターをテイクアウトして食べました。4種類tもたっぷりの具が乗っていてすごくおいしかったです。特に気に入ったのが、イカ明太です。
 午後からの作業は2時間弱で終わり、娘と私が乗る5時の電車までの3時間は益田市プチ観光をしました。
雪舟ゆかりの医光寺や、
蟠竜湖、
万葉公園を訪れました。
いずれも空いていて、のんびりと気持ちよく過ごせました。どこもちょうど桜が満開で綺麗でした。万葉公園の「やすらぎの家」という休憩所はコーヒーが200円で眺めも素晴らしく、とても気持ち良かったです。焼き団子も美味しかったです。
 移動の車窓から見えたもので新鮮だったのがコンビニのローソンの赤いタイプ。ローソンと言えば青ですが、そのお店は赤いのです。その赤ローソンは「ローソン プラス」と言って生鮮食品も販売してるそうです。出雲の方では見たことないので新鮮でした。
 プチ観光を終え、駅まで夫に送ってもらい、娘と私は5時発のアクアライナーで無事7時半すぎには家に帰ることができました。
 
 2日間、大掃除のお手伝いと言う労働の報酬として、締まり屋の夫からかつてないほどの接待を受け、娘も私もささやかながら、達成感と幸福感いっぱいの二日間でした。そして、もうなかなか行く機会がなさそうな益田市がとても気に入ってしまったのでした。また「谷間」にも行きたいです。

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