今日は、出雲フィルハーモニーアカデミーオーケストラのプロムナードコンサートに行きました。娘(小6)が出雲芸術アカデミーの生徒で、今週のレッスンはこのコンサートの鑑賞(親も同伴で)なのでした。この出雲芸術アカデミーは出雲市が運営しており、プロの指導を受けながら、月謝は楽器の使用料込みで3000円とお安いのです。うちの娘は一昨年に第一期生として入学したので今3年目になりました。それまで外での習い事を何もさせてなかったのと、 なにか楽器の演奏ができるようになって欲しかったのとで娘を説得して入らせました。フルートなら場所もとらないし、それに私としては月謝の安さも魅力でしたけどね(^^;。入るのを渋っていた娘でしたが、レッスン初日から俄然やる気が出て、2年以上喜んで続けています。楽器の練習だけでなくクラシック音楽全般についての講義のようなものもあり、まさにアカデミーの名にふさわしい教育を受けさせていただいており、出雲市には感謝、感謝です。
さて、プロムナードコンサート、私は2年ぶりに聴きに行ったのですが、やっぱりクラシックも生演奏は格別ですねぇ。
開演前にロビーコンサートもあり、指導者の5人の先生が、J.シュトラウスⅡの「春の歌」「観光列車」、となりのトトロの「さんぽ」、あと曲名は忘れたけどプーランクの曲を演奏されました。出雲芸術アカデミー芸術監督で、オーケストラの指揮者でもある中井章徳先生の進行、解説がいつもながら絶妙でした。「プロムナード」は「散歩」という意味なのだと中井先生の話で今日初めて知りました。
中井先生は30過ぎくらい?の若くてお洒落な男の先生ですが、その世界ではかなりの実力者だそうです。岡山の方ですが、月の半分は出雲で指導等をしておられるそうです。わかりやすく、しかも面白おかしく講義やレッスンをしてくださるので子ども達も先生が大好きです。親が一緒の集まりの時もすごく面白くてためになるお話をしてくださいます。
今年のプロムナードコンサートは、前半はグリーグ没後100年を記念して、ノルウェーの作曲家グリーグの「4つのノルウェー舞曲から 第一番作品35-1」と「ピアノ協奏曲イ短調 作品16」を演奏されました。グリーグと言えば、「ペールギュント」しか知らなかったのですが、今日聴いた曲は北欧っぽさのあるどこか哀愁漂う感じが良かったです。ピアノ協奏曲ではピアノがオーケストラと素晴らしいハーモニーを奏でていて感動しました。また、ピアニストの方がアンコールも一曲、熱演してくださいました。ピアノもいいもんだなぁと思いました。
また毎回後半はトラベル・アワーとして特定の国をテーマにした曲を聴かせてくれるのですが、今回はハンガリーをテーマにした曲でした。曲目はベルリオーズ「ラコッツィ行進曲」、ブラームス「ハンガリー舞曲 第6番&第10番」、サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン 作品20」、リスト「ハンガリー狂詩曲第2番」でした。ブラームスやサラサーテのほうはよく聴く曲だから、集中して聴けました。特にまだ19歳の学生さんが弾いた「ツィゴイネルワイゼン」、すごかったです。やっぱり生演奏は迫力ありますね。それと、リストの「ハンガリー狂詩曲」の紹介のとき、中井先生が「出だしの金管のパートが“仕事人”みたいな感じですけどね」と言っておられましたが、本当にそうだったので娘と顔を見合わせて笑ってしまいました。私の中では永遠に「ハンガリー狂詩曲=必殺仕事人」で記憶されることでしょう。
アンコールが2曲ありましたが、最後の曲は「ラデツキー行進曲」でした。中井先生が観客にも拍手をするよう促されました。強く、弱く、ストップと動作で示しながら。中井先生はいつもこうやって観客も一体となって音楽を楽しめるような演出をしてくださるのです。最後の最後まで盛り上がった本当にいいコンサートでした。
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