2022年3月7日月曜日

やっぱり階層の壁は分厚い?

 戦前は学校の先生や医師になれる人って、ホワイトカラーの仕事に代々就いていた家庭出身か、そうでなくても地元の名士の援助を受けられるなど優秀だったという場合が大半でしたよね。そしてそれらの職業は地位も名誉も財産もある仕事でした。

しかし戦後の民主教育のおかげで、戦後生まれは勉強さえできればそれらの職業に就くことは、どんな階層の人間でも可能になりました。そして大勢の人達が階層の壁を乗り越えてホワイトカラーの仲間入りをしました。

ところが、せっかくハイクラス層に上がれたのに、労働環境がブラックになってしまい、さらに世間から敬意を示されることも少なくなりつつあります。

医師に関しては代々医家で開業している方々は自由度も高く高収入ですが、大学病院の勤務医は過酷な勤務実態に見合わない報酬。医者になるまでの苦労と、人に尽くそうと言う志が報われてるようには思えません。

そして、もともと高い階層の人たちは楽していい暮らしをしているのは変わらないのでは?と思います。実際、同じ会社の中でも実家の人脈で大きな利益を会社にもたらす社員もいれば、兵隊としてブラック労働させられる社員もいます。前者はその会社にいるだけで特に働かなくてもいいけど利益をもたらすから、楽して稼げますね。

教員のブラック労働が取り沙汰され始めた頃から思っていましたが、かつてのブルーカラー層が階層を上げても結局苦しめられるのって、遺伝子レベルで労働力を搾取されるのを前提とする生真面目さからサービス過剰になり、モンスターペアレントやモンスターペイシェントを増長させてしまった結果なのではないでしょうか?

そもそも社会全体の高学歴化により、相対的に教員の地位は下がってきたことや、福祉の充実により、分を弁えない傍若無人な底辺層の増長ぶりも背景にあると思いますが。

そういう我が家も職人や農家の流れをひくどちらかと言うとブルーカラー層で、自分の代はそこそこの大学を出ているのに、やっぱりブラックな職場で苦労してきた感じです。

もともと大して努力もしてないから仕方ないけど、ちょっと学歴が上がったくらいでは階層の壁が厚く立ちはだかっていて、結局は汗水流して働く運命なのかと無力感が残ります。ハイクラス層の仲間に入るには何代かかるのでしょう?

夫が公務員を退職するまではアッパーミドル層くらいにはなれていたのかな?

まあ、実際は庶民のままでも不満はないのですが。

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