2009年11月1日日曜日

出雲フィルハーモニー交響楽団 第12回定期演奏会

今日は出雲芸術アカデミー音楽院の保護者会から、会場スタッフとして参加しました。インフルエンザが猛威を奮っている中、お客は少ないだろうと思っていたら、予想に反して結構な入りでした。
私は、受付の仕事が終わった後、2階のドア係をしながら演奏を全部聴くことができました。ステージから一番遠い位置ですが、何とか奏者の顔も認識できました。

オープニングはわが子のいる出雲芸術アカデミー・ジュニアオーケストラの演奏。
曲目は「ミス・サイゴン」メドレー、L.アンダーソンの「フィドル・ファドル」と「ホーム・ストレッチ」。
なかなか良かったです。特にアンダーソンの「ホーム・ストレッチ」はいい感じでした。うちの子はこの曲ではピッコロを吹きましたが、いい音色が出ていてほっとしました。フルートの音は聞こえにくいけど、ピッコロは音がよく響くからわかりやすくていいです。
アンダーソンは先月頃、集中的に聞いていたので、今では他の曲でも気に入ったものがたくさんあります。アンダーソンの曲って結構どこかで聞いたことのある曲が多いので親しみやすいですし。ジュニアオケのファミリーコンサートが1月にあるのですが、「そりすべり」とか演奏してくれたら嬉しいです。

本編1部はファゴットの木村恵理先生のソロが楽しみな「ファゴット協奏曲 変ロ長調」。
ファゴットの温かみのある素朴な音色には癒されますね。しかもあれだけ大きな管楽器で多彩な音色を出すことができるなんて、凄い技術だと思いました。さすが木村先生、素晴らしいです。

2部はまずロッシーニの歌劇「どろぼうかさぎ」序曲から。知らない曲だったし、どんな曲だったのか今はもう思い出せません。

次にレスピーギの交響詩「ローマの祭り」。これも初めて聞く曲ばかりでしたが、中井先生の絶妙な解説を聞いた後だからでしょうか、聴いていて凄くおもしろかったです。祭りらしい、バラエティに富んだ力強いメロディとリズム。出雲フィルの皆さんの渾身の演奏を聴衆がしっかり受け止めた一体感がありました。聞けて良かったと心から思いました。この「ローマの祭り」が良すぎたために、私の中ではロッシーニの印象は完全に霞んでしまったのでした。

アンコールで「イタリアーナ」。バイオリンの優しい音色が、先ほどまで祭りで盛り上がった熱気を静めてくれました。でも、それで終ったらさみしいな、と思っていたら、「天地人のテーマ」が始まりました。やはり、この曲はコンサートのエンディングにふさわしいですね。壮大なスケールのこの曲で最後まで盛り上がりました。

例年通り、夫と息子も聴きに来ました。いつも指定席でゆったり楽しむことにしている夫。チケットは自由席より少し高いけど2000円でこれだけの演奏が楽しめるのだから安い物だと言っています。
息子は音楽に疎いのですが、妹関係の演奏会によく付き合わされて、大分慣れてきたようで、彼なりに楽しんでいるようです。特に中井章徳先生の指揮を見るのが楽しいそうな。

今回も大満足の演奏会でした。

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