2009年7月18日土曜日

出雲父親刺殺事件その後

この事件が起きてから早十日以上が経過しました。
全国ニュースではもう報道はしなくなりましたが、ここ島根では今でも続報は何らかの形で出ています。
今日の読売新聞の朝刊でも島根版に、父親を刺した少年の付添人(弁護士)の記者会見での様子が報じられていました。

出雲 13歳補導 「父に恐怖」殺害動機か
面会の弁護士会見 家族気遣う様子も
 出雲市で中学2年の少年(13)が父親を刺殺したとされる事件で、少年と面会した付添人の男性弁護士(30)が17日、松江市内で初めて記者会見し、「父親が勉強について厳しく指導したことが、恐怖心を生み、父親への拒絶感につながったことで事件に至ったのではないか」との見解を示した。また、付添人は、少年が事件への反省や家族らを気遣う様子なども見せていると語ったが、「動揺している状態での発言だ」との理由で、少年との詳しい会話内容を明らかにしなかった。
 付添人は事件2日後の9日に初めて面会し、付添人制度について説明して選任。16日までに約1時間の面会を計4回重ねた。少年は父親から勉強の指導の際に暴力を受けたことを明かし、父親に恐怖を抱いている様子だったという。
 また、家族や学校関係者らを「みんな大丈夫だろうか」と気遣っているが、児童相談所の調査後の自身の処遇について強い不安感を感じているといい、付添人は「学校に戻ることを考える気持ちや、(戻ることは)難しいという気持ちで混乱している」と述べた。
 少年は質問には落ち着いて答えているというが、付添人は「色々な感情がまざっている。本心がつかみきれていない」として、今後も話を聞き、少年の立ち直りにつなげたいとした。
 少年は17日、児童相談所の嘱託医師による心身の健康診断を受けたが、調査を続けられないような問題はなかったという。
 一方、少年の在籍する中学校ではこの日、県内の多くの中学校と同様に1学期の終業式が行われた。校長は「命の大切さについて改めて考えてみよう」と全校生徒に呼びかけ、「夏休みもそれぞれの活動や生活をしっかり送ってほしい」と話したという。
(2009年7月18日 読売新聞)


まだ、殺害の動機ははっきりしませんね。とても複雑なものでしょうから、結局は決めつけることはできないのでしょうけど、父親に対する明確な殺意はあったのですから、父子関係に問題があったのは確かでしょう。

私は地元出雲に住んでいるので、事件のあった家庭についてのいろいろな噂が聞こえてきます。それでも、家庭にいろいろ問題があったとしても、父親殺害まで至ってしまったのは残念です。

 さて、事件当日は部活を終えて帰った娘が、「今日は6時間目が急に全校集会に変更になって、生徒指導の先生から、何か事件があったから、下校時気をつけるように。」と言われた、と言っていました。その段階ではまだ、男性が刺殺されたことしかわかっていなかったのです。
 でも、その夜、ネットのニュースで男性の次男が犯行を認めたとの記事を読んで驚愕しました。自分の住むこの出雲市内でこんな事件が?と。この手の事件は全国的には最近よく見かけるので、島根や鳥取以外の地域で起きていたら、そんなに驚かなかったと思います。もう感覚が麻痺してしまって。

 翌朝は、(うちの団地は事件のあった地域とは7キロくらい離れたところですが)、青パトが数台巡回していました。おそらく出雲市内のどの地域でもコミセン単位で同じ対応がなされていたのではないかと思います。
小学校の保護者が通学路に立ったりと言うのもあったようです。
 学校ではやはり、全校集会で校長から中学生が起こした事件だったとの報告と命の大切さについての話があったそうです。
 事件を起こした生徒の所属する学校では、他の生徒や教員のカウンセリングも行われているとのことです。生徒たちの受けたショックも大きいけど、事件を起こした生徒から相談を受けていた担任をはじめ、教員の皆さんの精神的なショックも大きいでしょうね。早く児童相談所に通告していたら…と悔やまれるでしょうから。

そして、市内の学校では昨日の終業式で再度、校長先生がこの事件に触れての講話をされたようです。

事件翌日だけの青パト巡回などの対応にどういう意味があるのかはわかりませんが、子どもたちの様子を大人が注意して見るという点で意義はあるのでしょうね。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

2009年の7月のことだったのですね。日付までは覚えていませんが、このニュースを見聞きした時の衝撃を今でも忘れません。

この時、これは自分にも責任があると認識し、こんな悲しい事件が二度と起こらないように、すべての親子が幸福な関係で、互いが成長し合える関係でい続けられるように、自分にできることをしていくことを誓いました。

そして今、ようやく島根県でそれを実行できる自分になり、これから活動を始めます。

日本全国で二度とこのような事件が起こらないように!

すべての親子に、すべての学校の先生に、子どもたちにかかわるすべての大人に、人が成長するコミュニケーションを広げていきます。

匿名 さんのコメント...

2009年7月7日のことだったのですね。日付は忘れましたが、この時の衝撃と悲しさは忘れていません。
そして、これは直接ではないにしても自分の責任でもあると強く感じました。

親の子供に対する愛情、子どもの本当の想いが親に伝わる、そんな本当のコミュニケーションをすべての人に伝えたい。

このような悲しい事件を二度と起こさないために、今まで、自分を磨き続け、これからそれを一人でも多くの人に伝えていきます。

昨年末から行動を始めました。これを伝えた皆さんから、どんどん広げてくださいと力強い言葉をいただきました。元気と勇気をいただいて感謝しています。そして、これから島根県にどんどん広げていきます。そして、日本中に広げていきます。すべての親子が幸福な親子関係を一生続けていけますように。