2009年7月21日火曜日

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』

今朝9時からの上映を見てきました。

冒頭のロンドン市街上空を猛スピードで飛び回る黒い霧のシーンは迫力があり、自分自身が飛び回っているように感じました。実はちょっと眩暈を覚えたくらい。
映像的にけっこう楽しめそう、と好感触。

全体的にはそれなりに面白く見ました。見た後、「面白かった~!」と何度も言ってしまったくらいです。
でも、こうして感想を書こうとすると、これと言った感動する場面もないし、前回の『不死鳥の騎士団』同様、盛り上がりには欠けていたということに気付きました。

しかも、「謎のプリンス」についての説明がほとんどなし。トム・リドル(ヴォルデモート)の出生の秘密も省略されていました。分霊箱についても中途半端な扱いに思えました。原作を読んでいない人には分かりにくかったのではと思います。

それなのに、一方ではわざわざ、原作にもなく、ストーリー的に何の意味もないようなエピソードが最初の方に入ってたりして、もったいないと思いました。
重要度が低そうな惚れ薬のエピソードにもしっかり時間をかけてましたね。でも、これは、ハリーと仲間達の恋愛関係が原作でもかなりクローズアップされてきていたからでしょう。それに、笑いをとれますしね。
ファンタジーとか冒険物語としてよりも今回はラブコメ的な要素がちょっと多かった感じですが、小・中学生には喜ばれるかも知れませんね。

私は原作でも映画でも一貫して、お気に入りの登場人物はスネイプ先生です。渋くて、ストイックな感じがセクシー。今回はいつもより重要度が高い割には露出はあまり多くなかったのが残念。

そして、ドラコ・マルフォイ。前の2作は貧相でとほほ感だけが目立っていて、見ていて気の毒だったのですが、今作では、けっこう哀愁が漂ってきて、良かったです。なんだか、「よしよし」と慰めてあげたくなりました。それにルックス的にもちょっと盛り返してきましたしね。スラッとして、スーツが良く似合ってたし。 私にとって今回一番の萌えキャラでした。

あと、少年期のトム・リドル役の人、すごいです。「秘密の部屋」のときのトム・リドルは単に「邪悪な若造」と言う感じでしたが、この人のトム・リドルはほんとに怖いです。「悪魔の申し子」的な得体の知れない怖さを感じさせるのです。

もう一回原作を読みたくなりました。それと、原書を20分くらい斜め読みしただけで約二年間放置している完結編も今度こそ、しっかり読みたいです。もういっそ娘所有の邦訳版の方を読んでしまおうかと思います。

0 件のコメント: