2009年1月13日火曜日

よく似てるけど、やっぱり違う。

10日午後から今朝まで韓国人青年が二人、我が家にホームステイしました。今回は我が家の記念すべきホストファミリー歴10回目となりました。
ヒョンくんとミンくん、どちらも釜山の大学一年生。 寝起きの髪型が気に入らないと、この寒さでも朝シャンせずにはいられない、今時の若者です。

さて、初めて二人に会ったとき、その顔になんか見覚えがあるような…と記憶をめぐらすと…。

そうだ、ミンくんは知り合いの小学校の先生に似てるんだ!あとチュートリアルの福田を見た目も中身も細く、繊細にした感じとも言える。いや、もっと似ている人がいるような…、と考えていて気付きました、お笑いのハリセンボンのはるかだ!! ただし、歯並びは普通。

ミンくんは日本語を専攻しているのもあり、素晴らしく日本語がぺらぺらで、しかも話好き。とにかく常に日本語で話しかけてきました。
まだ18歳なのにとてもしっかりしていて、知識も豊富でいろいろな話題を振ってきました。高校の日本語の授業でいろいろなテーマについてディベートの訓練をしたそうで、それがしっかり身になっているようです。とても学習意欲が高くて感心してしまいます。夫も私も質問攻めに遭いました。かといってただ真面目なだけでなく、ギャグを言って笑いを取ったりして、お笑い芸人のように忙しくしゃべってました。そして、相手にかなり気を遣って話すことができるのにも感心しました。今時の若者っていう感じですが、マナーはしっかりしています。
日本の映画やアニメ、音楽についても結構知っていました。

ヒョンくんは出会って10秒ぐらいで、誰に似ているか思い当りました。うちの娘の友達にそっくり!なのです( 皆さんには伝わらないのが残念ですが)。

ヒョンくんは芸大で作曲を専攻しているだけあって(?)、雰囲気が上品で落ち着いていて、とってもやさしく、思いやりのある青年です。起ち居振る舞い、話し方、話の聞き方全てに、育ちの良さがうかがえます。要するにガツガツせず出しゃばらない。着ている服や持ち物も品が良いのでやっぱりお金持ちのようです(芸術系の大学に行かせられる家庭って裕福なんでしょうから)。そして、手がすごく白くて綺麗。また、彼のブログで彼の歌声(バラード調のロック)を聞いたのですが、すばらしい美声の持ち主です。普段はヨン様風の低めで囁くような声で話してるので、歌ってる声はまるで別人のようでした。彼は日本語はまだあまり得意ではないのですが、勘がとてもいいし、ちょっとした言い回しはネイティブの日本人がしゃべってるように聞こえます。
彼も日本のテレビや音楽について良く知っています。

去年のユリちゃんで韓国人のイメージがかなり良くなったのですが、今回の二人に出会い、さらにイメージがアップしました。ニュースなどで見るゴタゴタは一体何なんだという印象がますます強まっています。

やはり、日本でも韓国でもどこの国でもそうですが、人に依るのでしょうね。ちゃんとしている人はちゃんとしているし、そうでない人はそうでない。

それにしても、韓国人を見ると必ず「どこかで見たような…」とそれが誰だったのか気になってしまうのです。一方、韓国人も日本人と同じように感じているようで、ミンくんによると、韓国の視聴者投稿型バラエティ番組で、有名なコメディアンのそっくりさんとして、「日本の地下鉄で居眠りしているおばさん」の写真が投稿され、それがぶっちぎりで「そっくり大賞の一位」になったそうです。

ちなみに私自身も、以前、釜山市内を歩いていたら現地のおじさんから知り合いと間違えて韓国語で声をかけられました。 顔のタイプは「目がパッチリで南方系だけど色白」なんですが、韓国にも同じような顔の人がいるようですね。

韓国人と日本人、顔はよく似ているけれど、やっぱりどこか違います。それはズバリ、「ケンチャナヨ」精神。
今回それを感じたのが、ヒョンくん家からたくさんいただいたお土産の一つ。段ボール箱いっぱいにお菓子や食料品、そして伝統の工芸品が入っており、その中に海苔巻用の大判の海苔がギフトセットの箱に入っていたのですが、よく見るとその箱は下着(しかもボクサーブリーフ三枚組)のギフトセットの箱だったのです!!
箱の上面がセロファンになっていて最初はそこだけ見て、ギフトセットの海苔だと思っていたのですが、箱の枠部分に書かれた文字と絵をみると…(^_^;)。どうやら大量にあった海苔をいくらかお土産にしようとして、ちょうどいい大きさの箱を探してどんピシャのがあった、ということなんでしょう。それがパンツの箱だろうと気にしない。 「ケンチャナヨ~」
いやあ~、お金持ちで上品な家庭でもその辺、おおらかなんだな~とホッとしつつもカルチャーショック。日本人はまずそれはしないと思いますからね。少なくとも私にはできないです。でもヒョンくんの落ち着きと余裕はこんなところからきているのかも知れません。だから、昨日の朝食に出したカニ雑炊に髪の毛が入っているのを見つけても、怒らずに「おいしい」と言って全部食べてくれたのね。このおおらかさ、ほんとに見習いたいものです。

顔も言葉も文化もよく似ているようで、でも微妙に違う、いろいろな意味で近い国、韓国。これからもいい刺激をお互い与えつつ交流できたらいいです。

4 件のコメント:

ranran さんのコメント...

こんにちは!お正月気分も抜けて、また日常生活が戻って来ました。お元気ですか?
yochanさん、すごい!!ホストファミリー歴10年ですか。感心します。
我が家も英語の先生から頼まれ、そしてyochanさんのブログを拝見していて、興味を持った事もあり、去年、中国の高校生男子を一人引き受けましたが(お世話になりました)、たった1泊2日の滞在なのに、慣れなくてオロオロしてました。時間がたつにつれ慣れてきて、短い日数でしたが、中学1年生の息子とは特に心が通じ合ったようでした。もう少し言葉が通じ合えば良かったのにと思う場面もあり、息子も英語をもっと見につけようと思ったようです。
また機会があればと思いますが、家族全員の賛成がなければ難しいかな…と言うところです。

yochan さんのコメント...

ranranさん、こんにちは♪。
さすがに一月も中旬ともなると、お正月気分も抜け、ザ・日常生活の日々ですよね(^_^;)。遅れて届く年賀状も、12日に来たのが最後でしたしね。
ホストファミリー歴は10年ではなくて10回で、年数はまだ4年の、まだまだひよっこです。年に平均2.5回くらい受け入れてることになりますね。
今回は受け入れ期間中にも私は仕事が忙しかったので、私がしたのは夕食1回と朝食2回を用意しただけでした。
今回は夫が受け入れを強く希望したので、夫が後は責任を持って世話をしていました。
同じ国の人が二人来るのってゲスト側もホスト側も楽だと思いました。ゲストは言葉の通じる相手がいつもそばにいるので話し相手に困らないし、なんといっても安心感があるでしょうしね。ただ、外食したりするときはこちらの出費は増えますけどね。
ranranさんちも、次は一度に二人の受け入れ、いいかもしれませんよ。

匿名 さんのコメント...

こんにちわ!お元気ですか?お久しぶりです。おいそがしいのかな????
私のブログにですがダニエルさんが出ているCNNのデイリーショーの動画載せておきます。面白かったので見てみてくださいねぇ。
もしももう見ていたらすみません、おせっかいです!
来月、韓国のソウルへ行きますが楽しみなところが満載でございます(笑)

yochan さんのコメント...

koikoiさん、
見てきましたよ~。
ダニエル、相変わらず人の良さ全開&落ち着かないところがかわいい~。
CNNのDaily Showは私は初めて見ました。早口すぎて内容は全部は把握できなかったけど面白かったです。イギリスのジョナサン・ロスショーみたいな感じですね。こちらは問題起こして打ち切りになったみたいだけど。
面白い番組だし、英語のリスニングの練習にもなるし観たいこど、字幕があるともっといいな。以前はテレビでCNNのチャンネルがあったけど、数年前からそのチャンネルは地元のお悔やみと天気予報の専門チャンネルに変わってしまったのが、残念です。

いよいよ来月は韓国ですね。ご報告楽しみにしてます。