日本画家・竹田霞村は、私の茶道の先生の家のご先祖様で、作品の一部の掛軸はお茶室で毎年拝見していたりして、身近に感じている画家です。
数ヶ月前から今回の展覧会をぜひ観に行こうと思っていたところに茶道の先生から招待券をいただき、先日さっそく行って来ました。
展示を見る前にお茶室・松籟亭で一服し、待合の床間の掛軸も霞村作でしたが、萩と鳥の可愛らしい絵で、萩の濃いピンク色が際立っていて今までの印象からすると珍しいと感じました。
2つの展示室のうち左手の展示室に入って最初に見たのが茶道のお稽古で何度も拝見したことのある「山村の春」。いつも梅雨頃に掛けられていたのでタイトルを見て意外でした。
武蔵野を描いた絵も幾つかありました。この展示室の絵はほぼ色目が渋く、「雁来紅」などの赤はあるけど濃い目のピンクは額に入ってない学生時代の作品(武蔵野の春を描いた絵)だけでした。
もう一方の展示室に移ると、牡丹の絵が多く、こちらはピンク色も多く使われていました。霞村は牡丹の絵を極めようと大根島にもかなり通っていたようです。
こちらの展示室の絵はよりバラエティに富んでいてとてもわくわくしました。
「霊山暮色」は荒涼とした北朝鮮の山岳地帯に寺院が点在する壮大な絵ですが、谷を飛ぶ鳥達の角度を見るだけで空間の広がりをまるでその場にいるかのように感じました。
野菜を描いたえのカボチャにカマキリが乗ってるユーモラスな絵もありました。
そして1番感銘を受けたのは「柿」。重量感が手に伝わってくるほど、もう絵というより本物の柿そのもの。あれは凄いです。ぜひ多くの人に見て欲しい絵です。
出がけにグッズのトートバッグを発見。お手頃価格だったので購入。マチ付きで使い勝手もGOOD👌
後期も楽しみです。
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