①「ライラの冒険 黄金の羅針盤 上・下」プルマン 著
②「ヒット商品を最初に買う人たち」森 行生 著
③「ワーキング・プア 日本を蝕む病」NHK スペシャル「ワーキングプア」取材班 編
④「下流志向」内田 樹 著
⑤「希望格差社会」山田昌弘 著
⑥「下流社会 第2章」三浦展 著
⑦「バカ親につける薬」ティーチャー浜方 著
⑧「世界の日本人 ジョーク集」 早坂 隆 著
⑨「サイコパスという名の怖い人々」高橋紳吾 著
⑩「百人斬り裁判から南京へ」 稲田朋美 著
日中はまだまだ真夏ですが、やっぱり読書の秋、一日一冊以上のペースで読んでるんですねぇ。朝は涼しくなったのでクラシックを聴きながら手芸したり、本を読んだり、まさに至福のひとときです。
①の「黄金の羅針盤」、映画化されてダニエルが出演するから前から読まなきゃと思っていたのですが、今頃になって読んでみました。ダニエルが演じるアスリエル卿、けっこう悪い奴なんですね。主人公のライラもいじめっ子タイプだし。身近にいたら係わり合いになりたくないタイプ。映画の方は予告を見る限り面白そうではありますが、私的には終盤のアスリエル卿とコールター夫人のラブシーンが一番の楽しみだったりします。
②の「ヒット商品を最初に買う人たち」は面白かったです。何かがヒットする前に最初に買う人たちをイノベーター、次にそれが流行りそうと気づいて買う人たちをアーリー・アダプター、流行ってから買う人達をフォロワーという風に分類してマーケティングについて論じてあります。
ちなみにDHや私は家電や食品についてはフォロワーです。やっぱり人気が出て価格が下がってから買ったほうがお得だから。それにそういった商品は評価が定まってから買わないと心配ですしね。一方エンターテインメントについては時々イノベーターになっていると自負しております。例えば、韓流は流行する3年ほど前から注目してたし(ハン・ソッキュの「シュリ」辺りから色々見始め、「冬ソナ」は2003年の最初の放映から観ていて、DVDも初回限定版を予約購入しましたしね。)ただ、わたしはへそ曲がりなところがあり、フォロワーがワーッと来てブレイクするとしらけてしまって興味がなくなり、巷で韓流が流行りだした頃には今大人気になっている「デスパレートな妻たち」「LOST」を観てましたのだ(エッヘン)。
③~⑦はもう、kikiさん曰く社会派yochanの私としては見過ごせないテーマですから、読みまくってます。あれもこれも読みたい本がありすぎます。「ワーキングプア~」は本屋の立ち読みで完読しました。この本ではとにかくひたすら悲惨な現実が報告されていました。数年前にベストセラーになった「希望格差社会」、大変勉強になりました。続編の「新・平等社会」も図書館で予約してるのですが、今から楽しみです。このテーマの本はもっと読みたいので図書館で借りたり予約した本が他にもまだまだ待機してます。
今手元に待機してるのが、「教育格差」和田秀樹 著 「超・格差社会アメリカの真実」小林由美 著 「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」ジョセフ・E・スティグリッツ 著 です。
⑧は去年新聞の広告でよく見かけた本。広告を見た限りでは日本をバカにした内容かと思いきや、日本人でいることに喜び、誇りを持てる内容でした。この手の本にしては読後感が爽やかでした。
⑨はサイコパスについて今までに読んだ中ではわかりやすく書かれている本です。また、8年前に出版された本ですが、アノミー型犯罪についての記述は現在の日本の状態を鋭く言い当てていて驚きました。
⑩は読んでいて苦しくなりました。無責任な特に左傾傾向のある某新聞等のマスコミによる暴力の恐ろしさ、非人間性はもっと糾弾されるべきではないでしょうか。
8 件のコメント:
出た出た。「ワーキングプア」に関する本は入っていそうだなと思ってました。これはNHKの特集をみた時に、かなり印象深かったテーマです。でも、ドキュメンタリーでみると、それで満足して本まで行かないんですよね。社会派テーマの場合。定番「下流社会」も入ってますね。これ、子供を持つ人は必ず読んでるような気がします。ようちゃんも社会派としては必ず抑えてるだろうな、と思ってました。そして「ライラの冒険」までも。分厚いのに、ちゃんと抑えてますね。さすがダニエル・マニア。義理堅いなぁ。
やっぱり見抜かれてましたね。私はドキュメンタリーを見てさらにしつこく調べたくなるタイプなんですよ。「下流社会」は一昨年出たときに読んでいて、今回のは第2章なんですけど、やっぱり気になってつい読んじゃうんですよね。先行き不透明なこの世の中、自分を取り巻く社会の現状分析となぜこんな世の中になったのか原因が知りたいですからね。それにkikiさんもご指摘のように親として読まずにはいられないっていうのもあるかもしれませんね。次世代はどうなるのか見通しをたてておかないといけませんからね。
「ライラの冒険」はダニエルが映画に出なかったら絶対読まなかったでしょうね。ほんと、私って義理堅い・・・とほほ。
お久しぶりです。今日は休みだったので、久々お邪魔します。③「ワーキング・プア」読みましたよ。これは、やっぱり現実をひしひしと感じますね。決して、読後感…爽やかとはいかないし、将来に対して明るい展望を持てない内容で、これが現実…と思い知らされた気がしました。中国、他アジア諸国からの安い労働力(その国では大層な賃金になるようですが)が日本に入って来て、製造業では日本人は要らなくなっているんですね。20年位前、友人が「中国・アジアの人達の暮らしが、日本に追いついたら、地球の資源はすぐに枯渇するよ。この勢いなら、案外早いかも」て言っていた言葉を思い出しました。
もちろん、先進国のみ良い思いをして、後進国の生活水準を低いまま我慢してもらおうって言うのは、許されない考え方なんだろうけど。…日本は、これから、どんな風になって行くんでしょうかね?
ranranさん、お久しぶりです(^^)。
ワーキングプアの問題って社会の構造的な面もあるようですね。山田昌弘著「希望格差社会」「新平等社会」によると、今進んでいる雇用の2極化(一部の生産性の高い正規雇用者層と多数のマニュアル通りに働くだけの非正規雇用者層)は変えられないようです。企業は新卒採用または正規雇用の転職者採用はするけど学卒時などに非正規雇用で働き始めた人は採用しないというのが格差の固定化に繋がっていると思います。努力しても報われないと希望をもつことさえやめてしまった層が増えているという希望格差をなくすには、やはり再チャレンジの機会をみんなに与え、希望を持てる社会にすることだと思います。
なるほど、なるほど。皆さん、良く読んでおられますね。私も興味のある分野…直面している問題かも。なので、yochanさんの読まれたリスト、④「下流志向」内田 樹 著
⑤「希望格差社会」山田昌弘 著を後追いで、読んでみますね。
今日は、私も休み、息子(小6)も体育祭の振り替え休日で今、傍にいます。やいやいと、
うるさいので、この辺で。
ranranさん、こんにちは。私は今日は久しぶりに一人の時間を満喫してます。実はついさっきまでうたた寝をしておりました。一昨日ささいなことで夫婦喧嘩になり、DHがさっさと単身赴任先に帰ってしまい、連絡もなかなかつかなくて昨日はほぼ一日荒んだ心持でおりましたのです。多分自分にとってはそんなことでもダメージが大きくて疲れたんだと思います。(うたた寝の言い訳?)
分かりきったことですが、家族形態によってもリスクは様々で、子どもを持つ家庭はうまくいってる場合はいいけどそうじゃないと非常にリスクが高いですよね。
万が一離婚ということになったらどうなるか考えたらぞっとします。経済的な問題はもちろんのこと、子どもの教育面ではうちはDHの貢献度が高いですから(いるだけでも教育的効果は計り知れない)それに代わる何かとさらに心の余裕をみつけることができるのか、となると・・・。
山田昌弘は小泉内閣の御用学者だから構造改革および格差は肯定しています。でも、こうなってしまった以上どうするべきかということについて、「新平等社会」に記述がありますので、「希望格差社会」よりもこちらのほうがお薦めです。
そうなんだ…。うちも喧嘩はしょっちゅうです。(笑)一番身近な人間関係を保つのって、難しいですよね。たまに、一人になりたい欲求も顔を覗かせるしね、私の場合。何で、私ばっかり、こんなに忙しくしなくてはいけないの…って器が小さいのでイライラ気分になったりね。でも、例えば、何にも無くなって、さっぱりしたら、次はものすごく寂しくなると思うんだ。砂漠に一人取り残されたような感じ。喧嘩が出来るうちは、たぶん(ごめん、いい加減?)大丈夫だって。
一昨日、休みだったので、主人、子供、子供の友達の四人で、I書店に行きました。yochanさんお勧めの本を探しにね。で、結局、買ったのは、①格差社会で生き残る23のSTORY 成美堂出版(山田昌弘さんも文を寄せています)②ホームレス中学生 ワニブックス田村 裕(麒麟・田村です)読み始めたところ。面白いです。
ranranさん、ご心配おかけしました。この前のコメントを書いた時にはすでにDHと連絡が取れ、普通に話もした後だったので、今回の喧嘩は無事に解決済みです。
「格差社会で生き残る23のSTORY」 成美堂出版(山田昌弘さんも文を寄せています)、私も少しだけI書店で立ち読みしました。すでにあれこれ買っていたので購入は控えましたが。この本なら今までの格差論と対策がまとめてあっていいですよね。「ホームレス中学生」の田村 裕、生き別れたお父さんについ先日会えたんでしたよね。アメリカの超能力者に捜して貰って。よかった、よかった。
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