2017年5月1日月曜日

健康自慢だったのに・・・②

そして、3月27日午後から入院。

その日までに、もし手術で何らかの事故があって帰らぬ人になった時のことを考え、保険や貯金などの関係書類等の場所を夫に伝え、仕事関係の連絡先を電話機のすぐ上の目につきやすい場所にメモったり。

仕事も年度末でやることびっしり。おまけに手術前日は外国人講師を招いてのイースターパーティを2本立てで実施した後、高校生クラスを2コマ3時間。
入院当日の朝も短期コースの授業を一コマしました。2016年度の仕事をやりきりました。

さて、午後1時前に病院の入退院センターで受け付けを済ませ、病棟へ。身長と体重を廊下で計測。4人部屋に案内され待機。すぐに夫とともに主治医から手術についての説明を聞く。子宮全摘、卵巣とリンパ節の郭清も行われるとのこと。PET-CTの結果、リンパ節については骨盤周辺だけで済みそうとのこと。夫はそこまでの大手術とは思っておらずかなりショックを受けた様子。手術にかかる時間は5時間と聞いて、「私、かなりおなか周りに脂肪がついてますが、大丈夫ですか?」と聞いてみた。先生は「頑張ります!」
手術後の再発防止についての話も少しありました。化学療法をすすめられました。

翌朝一番で手術。

手術前日は夕食を食べ、夜浣腸で出すもの出して、さらに翌朝は食事なしでまた浣腸。
手術直後に必要となるT字帯は夜のうちに院内のファミマで買いました。
これで手術の準備万端。

夫は8時半前に到着。9時前に一緒に看護師さんに連れられ、手術室前に。すぐに私だけ手術室に入りました。

この時の心境は、もし麻酔の事故とかあったら、とか一瞬脳裏をよぎりましたが、考えてもどうにもならないし、摘出手術自体もイメージするのが怖いので、心を完全に「無」の状態にしてました。自分ではどうすることもできないし、Dr.の皆さんにゆだねるしか術はないのですから。

そう言えば、手術の一週間前、いつも行くスーパーのガラポン抽選会で一等賞が当たりました。こういうのいつも外れるし、ティッシュもらうために回しただけだったので驚きました。そして、喜矢武さんの舞台のチケット争奪戦も難なくクリアしたし、私死ぬのかな…(死ぬ前に運を使い切ってるのかなという感じ)と思ったりもしました。

眼鏡を預けて手術台に上がりました。すぐに数人のDr.や看護師さんたちに囲まれ、麻酔の点滴の管を腕に付けられ、頭には脳波を見るためのコードをペタペタ貼られ、パジャマを脱がされ、と色々な作業がすごい速さで進みます。
麻酔科の先生の「麻酔入ります。」の声に「はい。」と言ってから多分3秒以内に意識失ってました。

目が覚めたのは7時間半後。病室は朝までいた部屋と違い、個室でグレードの高そうな感じ。その時の私の状態は、左腕に点滴、顔には酸素マスク、尿道に管、右の脇腹にドレーンの管が入ってました。手の指先にクリップが留めてあり、モニターとつながってました。
全身どこも特に痛みはなし。そう言えば、局所麻酔の方は、硬膜外麻酔か神経ブロックか迷った末に神経ブロックの方にしたけど、それでよかったと感じました。

無事に手術が終わって、ちゃんと生きていて、そして痛みもないなんて、医療って素晴らしい!!

夫がベッドサイドに立っていました。何時かたずねると、4時半とのこと。予定では2時に手術が終わる予定で、夫は飲み会があるから4時には帰ることになっていたのですが。
欠席すると言う夫に、まだ間に合うから行く様に言いました。

その後は、担当の研修医の先生や看護師さんが来てくれました。先生に手術時間が2時間延長した理由を聞くと、やはり脂肪が多くてそれをよけながら摘出作業をしたためとのこと。いや~、ほんとにお世話かけました。

基本ずっと眠ってました。看護師さんが体温と血圧等を診に来られるたびに 目がさめ、また眠るというのを繰り返すうちに朝が来ました。後で知りましたが1時間おきに来ておられたそうです。

看護師さんには酸素の数値のチェックや、血栓防止の注射、ドレーンの管理などいろいろお世話になりました。
ほとんどの看護師さんが優秀で、おまけに美人で優しくて、もう本当に尊敬します。さすが医大の看護師さんだと思いました。

唯一感じの悪い若い二人組がいたのが残念でしたが。研修の学生だったんでしょうか?いつもは担当の看護師さんが一人でお世話してくれるところ、あの人たちは二人組だったし、話し方がだらしなくて、しかも人を馬鹿にするありえない言動があり、他の看護師さんとは全く人種が違ってました。

とにかく先生、看護師さんには感謝してもしきれないくらいありがたいと思いました。もう尊敬するしかない!!

28日に手術して翌朝29日は早速朝食がガッツリでました。ベッドで起き上がり座るのが結構きつくて、食欲もなく、卵の入ったスープとオレンジくらいしか食べませんでした。
なんかお腹の中身が下がって感覚があり、座ると圧迫感があるのです。太りすぎのため自分で自分のお腹の傷はよく見えませんでしたが、看護師さんによると、傷口はとても綺麗だとのことでした。

手術前にもらっていたスケジュール表だとこの日は立って歩けるのが理想。お昼に試してみましたが、ベッドから降りて立つところまではよかったのですが、歩こうとした途端、猛烈な吐き気が来て、朝食べたもの全部戻してしまいました。幸い吐しゃ物は専用容器の中に全部入りましたが。
歩けたら尿道の管はとって自分でトイレも行けるはずでしたが、残念。その日もほとんど寝て過ごすことにしました。昼食も夕食もほとんど手付かず。
先生や看護師さんの話から、点滴で入れている麻酔が吐き気の原因かもということで、夜遅くやめてもらいました。代わりに錠剤の痛み止めを服用することになりました。

翌朝30日はかなり元気になり、朝食も7割くらい食べました。

そして、試しにベッドから降りて立ってみると、吐き気はありません。そして歩くのも問題ありませんでした。
尿道の管も外してもらい、自分でトイレも行けます。
どんどん歩いた方がいいとのことだったので、洗濯室に洗濯に行ったり、談話室の給湯器までお茶を汲みに何回も行ったりしてバタバタ動き回りました。

そして昼食も夕食も完食(^^♪

夜からは薬を自分で管理して飲むことになりました。
それと、術後最初の夜からからしていた抗生剤の点滴も、確かこの日の夕方くらいには終わったはず。

術後2日目のこの日は、朝10時に部屋がまた大部屋に変わることになっていたけど、緊急で入った患者さんがいて、私はもう1日個室にいることになりました。ラッキー!!とっても広くていい部屋だし、何より個室で自由。7階の南側の部屋で、2階ほど下の屋根がに花壇が作ってあって窓から眺めました。ラグビー場やヘリポートも見えます。


窓際にはソファベッド。



トイレ&シャワールーム
まだシャワー出来なくてシャワーは使いませんでしたが…


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