「縁結びの神様」として知られる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)を祭る出雲大社(島根県出雲市)で初めて顔を合わせてから7年。婚約が内定した高円宮家の次女典子さま(25)と出雲大社祢宜(ねぎ)=宮司(ぐうじ)の補佐役=の千家国麿(せんげ・くにまろ)さん(40)は、記者会見で結婚までのプロセスを問われ、何度も「自然に」という言葉を繰り返した。女性皇族としては9年ぶりとなる結婚は、家族ぐるみの「縁」をゆっくりと時間をかけて育んだ結果だった。
典子さまは27日午後、ピンクの帽子とジャケット、千家さんはグレーのスーツにピンクのネクタイで会見に臨んだ。
2人によると、両家は以前から親同士で付き合いがあり、典子さまが出雲大社に参拝した2007年4月に初めて出会った。互いの第一印象について、典子さまは「おおらかで誠実」、千家さんは「温かく優しい」だったという。
その後、自然と話は結婚に進んだが、典子さまは大学卒業後も数年は公務を優先したいという希望があり、準備はゆっくりと進められた。昨年、出雲大社で60年ぶりに迎えた「平成の大遷宮」が終わって千家さんの仕事が落ち着いたこともあり、公表することにしたという。
プロポーズの言葉を問われ、緊張した様子の千家さんが言葉に詰まると、典子さまが「ありませんでしたね」と助け舟を出し、2人が顔を見合わせて笑う場面も。結婚後は出雲で生活することについて典子さまは「多少の不安はありますけれども、それは多くの女性がお嫁に行くときに感じるものと大差ないのではないかと思っております」と語った。
千家さんは出雲大社の宮司を務める家系で、「私どもの家の初代が皇祖天照(あまてらす)大神(おおみかみ)の次男と伝えられています。2000年を超える時を経て、今日という日を迎えたことに深いご縁を感じています」と話した。
2人は今後、一般の結納にあたる納采(のうさい)の儀などを経て、今年秋に出雲大社で挙式する予定。【古関俊樹】毎日新聞
さすが出雲大社の宮司の家柄。
私より10歳ほど年下の千家氏、40歳。大社高校卒。ということは幼稚園から高校まで私の後輩。
面識はまったくないけれど、婚約のニュースを聞いて、なんか身内のことのように興奮しました。
千家氏のコメントにもあるように「2000年を超える時を経て結ばれるご縁」、ロマンティックですよね。
そしておめでたいことです。