2020年7月29日水曜日

自営業とサラリーマン、どっちが得?①


 私は2001年から習い事の教室を開き、今年でちょうど20年目となりました。

 そのうち2007年までは夫の扶養内でしたが、その後、生徒数増加に伴い、扶養を外れています。

 扶養を外れて自分で社会保険料や税金を支払うことは、初めのうちは国民の義務が果たせるからと誇らしく感じ、「いくらでも払ってあげましょう!!」という気持ちで支払っていました。
 しかし、収入がある程度増えると、所得税、住民税、個人事業税が上がるのみならず、国民健康保険の保険料だけで年50万円前後になり、「いくらなんでもこの収入にしては高すぎでしょ(泣)」と悲しくなってしまったのです。そして健康保険や年金について色々調べているうち、悲しみよりも怒りの感情が込み上げてきたのでした。

 まず自分の無知を悔やんだのが、年金、介護保険の掛け金、さらに健康保険料は、自営業者は全部自分が払わないとダメなのに、サラリーマンだったら同じ年収でも、会社が掛け金を半分負担してくれるという事実。
そしてその扶養されている配偶者は、一切保険料を払わずに3割負担で病院にかかれるし、年金も国民年金部分はもらえるのです。(自分もその恩恵を受けていた時期もあり、今さらですが、感謝してます。)

 さらにショックだったのは、サラリーマンが税金面でも思いの外、優遇されていることです。まず、自営業者の必要経費に当たる給与所得控除について、かなりの額が控除されています。例えば、収入が360万〜660万の場合、収入金額の20%に54万足した金額が控除されます。年収360万なら、126万円、年収500万なら154万円も必要経費として控除されるわけです。

サラリーマンってそんなに必要経費かかるのかなぁ? 少なくとも、私は教室を開く前に給与所得者として勤めていた時、そんなに仕事のための出費はありませんでした。この3月までサラリーマンだった夫もしかり。自営業者は必要経費バンバン使ってるという世間のイメージに反して、私みたいに自宅で教室経営してるとそんな額の必要経費なんてかからないですよ。青色申告控除の65万円入れても。

上記の諸々の事実を知り、なんだか急に仕事への意欲が萎んでしまったのでした。沢山の生徒さんに来ていただいてありがたいけど、頑張って仕事しても不公平感が強まるだけ。


次に続く

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