2013年1月24日木曜日

映画「渾身」を観ました。

昨日は夫が休みだったので、前から観ようと言っていた「渾身」を一緒に見に行きました。
映画のあらすじはこちらの公式ホームページでどうぞ。
  
さて、感想ですが、まず冒頭の隠岐の島の雄大な映像に思わずうるっと来ました。
また、全体に流れる「日本人の心のふるさと」的な情緒にはじわじわとした感動を覚えました。
日本人として認識不足だったことが恥ずかしいのですが、相撲ってそもそも神道に基づいた神事だったんですね。知識としては聞いたことがあったのですが、この映画を見て初めて腑に落ちた気がします。日本人として、神道的な価値観とそれを守り受け継いでいく人々に心から共感できたことが嬉しいです。

ただ、子供を使って涙を誘うようなエピソードがいくつかあり、その辺はあざとい印象を受けました。子役の子がまた、昭和っぽく健気そうな顔をしていて、しかもちょっとおしゃまさん。いたいけでとにかく可愛いのです。大人を泣かせるには打ってつけで、演技もうまかったです。ちょっと鼻につくほどに。

また、英明の相撲に賭ける決意が今ひとつ伝わってきませんでした。それは彼が隠岐に帰ってくるまでのいきさつがかなり端折られていたり、周囲の人間相関がはっきりわからないせいだと思われます。

主演の伊藤歩さんは期待通り、とても美しかったです。あの人を見に行ったと言っても過言でないっていう方も多かったのではないでしょうか?
私もそのひとりで、一昨年の朝ドラ「おひさま」の出演者の中で、一番私が好きだったキャラを演じておられ、その清楚な美しさと芯の強さに涙したものでした。

あと、英明の母親役の人が出てきたとき、一瞬ホラーな雰囲気を感じました。着物を着ていて、髪型がボブで。あとで夫に言われて気付きましたが、横溝正史シリーズ「獄門島」を無意識に思い出していたようです。隠岐の島が舞台ですし。あの母親役は真行寺君枝さんだったんだとエンドロールで知りました。そういう年代なんですよね~。

なんやかやと気になるところはありましたが、日本人の心の琴線に触れる何かを感じ取れる人には見て損はないと思います。ただ、期待しすぎるとがっかりするかもしれません。
「となりのトトロ」で泣ける人はこの映画を見ても泣けると思います。

2 件のコメント:

  1. テレビで宣伝していたのを見ました。

    相撲のシーンがすごいのでしょうね。
    近くの映画館ではやってなかったのですが、
    日本の心や文化を感じる映画なんでしょうね。

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  2. 予告編があちこちで流れているようですね。

    予告編を見てるとすごく感動しそうな映画だと期待してしまいますが、人によっては裏拍子抜けするかもしれません。

    相撲のシーンも特別すごいわけではなかったです。

    でも、じわ~っとした感動がありました。

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