2008年10月10日金曜日

竹内まりや「Expressions」より

竹内まりやのExpressionsを購入してから早十日が過ぎました。
ここ1週間くらいは車の中ではディスク3を聴いています。

さすがにベストアルバムだけあってハズレがないです。そもそもオリジナルアルバムでもハズレがあまりないですけどね。曲もいいのですが、歌詞も「うまいっ!」と唸らされる物が多いです。 (「けんかをやめて」だけは鳥肌が立つほど嫌いですけど)
そんな中でも今の私にグッとくるのが「純愛ラプソディ」「天使のため息」「うれしくてさみしい日」です。

「純愛ラプソディ」は前から知っている歌ですが、今頃になって好きな歌になりました。
平凡を絵にかいたようなタイプの独身OLとすでに相手のいる男の不倫ソングなのですが、歌の中の主人公がいじらしくてかわいいのです。略奪などせず、苦しい恋愛を通して、しっかりと心の成長を遂げていくのです。「あなたならそのうちきっと幸せになれるよ!」と応援してしまいます。
この歌は不倫ソングでありながら、ドロドロジメジメしていなくて、純粋に人を愛することの素晴らしさを歌っていて、変なエゴが感じられないところがいいのでしょう。
かなりご都合主義な感じもしますが、誰も被害者がいないところがいいですね。独身の方だけでなく、私のように妻の立場の人間をも共感させてしまう、広い視野に立った内容に、「うまい!」と感心してしまいます。

特に気に入っているのは、
・・・・・・
愛し方何ひとつ知らないままで
飛び込んだぬくもりは他の誰かのものだけど
タイムカード押すたびに
ふと感じる物足りなさ いつしか消えてたの
     ・・・・・・・
片づいてゆく仲間達に ため息
どこまでも 主役にはなれない私
でもいいの
人をこんなに好きになり
優しさと強さ知ったわ それだけで幸せ

形では愛の深さは測れない
さよならが永遠の絆に変わることもある
二度と会えないふたりでも
胸の中で生き続ける 大好きな微笑み
      ・・・・
  

「天使のため息」は導入から泣かされます。最愛の人に訪れようとしている死を目前とした心情と死後の想いが歌われているのですが、詩が美しくて泣かされるのです。最初から最後までどの言葉も素晴らしくて、曲がまた、詩とうまく溶け合っているのです。
私が夫より先に死んだら、葬式で流してほしい歌です。夫は多分一小節目から号泣するだろうな。

「うれしくてさみしい日」は、半年前にこちらでも紹介しましたが、嫁ぐ娘への母親からのはなむけの歌です。これもまた、親になった人ならわかると思いますが、心の琴線に触れる歌詞に毎度、涙腺が緩みます。
特に私が弱いのは、

喜びととまどい感じて 小さな指を見つめてた
あの日がまるで昨日のように 鮮やかによみがえる

というくだりです。

こうして見ると、彼女の歌って冠婚葬祭に関係する歌がけっこうありますよね。
人生の節目節目のセレモニーで歌いたくなるような。
婚には上の「うれしくてさみしい日」や「Let IT BE Me」。クリスマスには「「すてきなホリデイ」葬には上の「天使のため息」、還暦とかの祝いに「人生の扉」など。
意図してのことでなく、結果的にそうなるのでしょうが、カラオケでの印税もしっかり期待できそうです。
是非、母校の110周年記念の寄付を弾んでほしいものです。なんちゃって。2000万円以上集めるつもりだそうですが、まだ4分の1以下の達成率だとか。

話がそれました。

いや~、竹内まりやってほんっと~に素晴らしい。

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