2008年10月13日月曜日

昨日の人生案内

自慢の息子が男女交際
 40歳代主婦。大事に育ててきた息子は21歳。有名な進学高校を卒業し、大学に通っています。教授のお話では友人からも信頼され、成績もトップクラスだということです。
 自慢の息子ですが、1年前、社会人3年目の娘さんと出会い、付き合い始めたのです。最近ホテルに泊まったりしていることもわかりました。私は交際には大反対。心配でたまらず母の気持ちを手紙に書いて渡しましたが、息子はこの件に関しては何も言いません。
 息子は大学院に進んで勉強を続けるつもりで、結婚までは考えていないようです。しかし、もし妊娠でもしたら将来は絶望です。息子にはもっとふさわしい相手がいると思います。
 夫は「親の気持ちは伝えたのだから見守るしかない」としか言ってくれません。この話になると夫とも口論になります。初めて人生に絶望を感じました。息子が今後も付き合いを続けるなら、夫に離婚を申し出ることも真剣に考えています。(埼玉・S子)
(2008年10月12日 読売新聞)

この相談を読んですぐに思ったことは、「もしこれを発言小町に相談していたら、叩かれまくるだろうな。」ということです。いろいろ突っ込みたくなるでしょうから。

大体、自慢の息子についての相談の場合、学歴自慢が書かれているので、自慢自体には特に突っ込みませんが、私があれ?とまず思ったのは「教授のお話では~と言うことです」と言う箇所です。
今時の大学って親と教授が話し合う機会があるものなんでしょうか。私の感覚では、そんな機会があるとしても、せいぜい卒業式だろうと思うのですが。そんな私の感覚からすると、「教授のお話では~」を読んだだけで、このお母様はかなり過保護・過干渉な印象を受けました。それとも、この20数年で事情が変わったのかな?それにしても、普通、大学生の息子の出身高校のレベルが高いっていうことをわざわざ書きませんよね。書かなきゃならない理由でもあるということ?なんだか、相談者がかわいらしく、 いじらしく思えてきます。

「最近ホテルに泊まったりしていることもわかりました」という部分には、やはり、「何でそのことを知ってるの」という疑問が湧きます。息子から聴きだしたのか?それとも息子と彼女の行動を監視していたのか?まさか、息子がその時点までは何でも逐一母親に報告していたとか?

この相談者が息子の交際に反対する理由は2点あるということでしょうか。
①まだ当分社会人になる予定のない息子が相手の妊娠が理由で結婚することになったら、「将来は絶望」。
つまり、生活のために、学業半ばで不本意な仕事についてでも妻子を養わねばならなくなる、ということでしょうか。
②息子の交際相手に不満がある。

私は①も②も、わからなくはないです。この相談者は40歳代なんですね(@_@;)私と同じくらいの年齢の方なわけで、自分ももうそんな心配をする年になったんだと思うと、なんだか複雑です。
うちの息子は優秀とは程遠い子ですが、やはり、将来のことと相手がどんな人かは気になると思います。まあ、一生彼女もできなくて、そんな心配をする機会はないかも知れませんが…なんて言ったらわが子に対して失礼ですね。

夫が「見守るしかない」と言うのに不満を抱くというのもわからなくはないです。
ただ、だからと言って、自分の思い通りにならないからと「離婚」に話が飛躍するのはなぜ?なんでそうなるの?

私だったら、結婚を決めてない相手を妊娠させないよう、一般論を持ち出して日頃から牽制するでしょうね。実際そうなると、傷つくのは相手の方ですからね。 この相談者は相手の女性の人生なんて全く考えてない印象なのが気になります。

とは言え、交際相手についての不満という点は親なら誰でも悩ましいところではないでしょうか。世の中には本当におかしな人もいますからね。私は、相手がどんな人かは知っておきたいです。交際を見守りつつ、相手が特に問題のない人なら、そのまま見守るでしょうね。もし、相手がおかしな人で何かとトラブルが起きれば、こども自身が困って離れるでしょう。
そう言う意味でこの相談者のご主人も「見守るしかない」と言うんでしょうね。
ご主人の真意が伝わってないのでは?

大体、子供に異常に執着する母親って夫婦関係がうまく行ってない場合が多い気がします。
多分普段から、ご主人と意思の疎通がうまく行ってないのでしょうね。ご主人の言葉が足りないとか。これまでの結婚生活で積み重なったいろいろな不満と諦めは息子を溺愛することで忘れることができたから幸せだった。
この方にとっては息子が幸せの拠り所だったため、息子が自分の手の届かないところに行くのは絶望となるわけですね。そして、今まで避けて通っていた夫との関係を直視せざるを得なくなり、「離婚」という考えが出てくるわけでしょう。
私が回答者なら、息子の自立を見守りながら、ご主人とのより良い関係を築き直されることをお勧めしたいです。

海原純子さんによる実際の回答はこちら

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