2010年4月2日金曜日

何回でも観たくなる~「ゲゲゲの女房」

今週月曜からスタートしたNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
第一話の感想は先日書きましたが、今日の第5話までのどの回もすべて、素晴らしかったです。今朝はBSハイビジョン、BS2、総合と3回続けて観てしまいました。脚本とキャストがいいのでしょうね。

飯田家の日々の暮らしぶりと、家族を思い合う心情と振る舞いに心が温まります。

布美枝のキャラメルのエピソードには泣きました。
布美枝役の子役が三日目から代わりましたが、この子もうまいですね。最初の子と顔が全然違うけど、次女のユキエとはよく似ているし、猫背気味にしているところがリアルです。

また、布美枝の家族の一人ひとりがそれぞれ個性がはっきりしながら、不快に感じる人が一人もいません。時代背景や、登場人物それぞれの心情が丁寧に描写されているので、それぞれの思いに共感できるからでしょう。これは凄いことです。今まで私が見た朝ドラでは必ず主人公およびその家族に不快な人がいて、朝から気分が悪くなるからドラマ自体見る気が失せていたのです。

父親だけは酷く独善的で横暴な人ですが、家長として家族のために良かれと思っての愛情と責任感からの言動なので不快な感じはしません。

姉のユキエは布美枝を巻き込んでいろいろやらかしてくれますが、人のせいにしたりする卑怯な人間ではなく、自立心旺盛でかっこいいです。

古手川祐子のお母さん役もいい感じです。弟もかわいい。赤ちゃんもね。

そして、このドラマの雰囲気をいっそう地についた、心にしみるものにしているのが野際陽子さんの演じるおばばと落ち着いた調子のナレーション。
まさに理想のおばあさんです。特に、電信柱とからかわれる布美枝の様子に心を痛めながらも見守り、さりげなく自分で乗り越えられるように励ます所に胸が熱くなりました。なかなかできませんよね。
また、子どもたちを寝かしつけるときにお話をしてくれたり、送り盆の習わしについて優しく子どもたちに教えてくれたり。布美枝の「見えんけど、おる」という言葉に長い人生を生きてきたからこそ実感を込めて、「見えんけど、おる、うん。」とうなづいてくれる。そんなおばばの存在は子供たちにとってどんなに大切かはかりしれません。

飯田家以外のキャストも皆さん、いいですね。布美枝の友達とか。おばさん役の有森也実も。今日気に入ったのは、ユキエの見合い相手(になるはずだった)横山さん。いい人ですよね。これっきりなんでしょうか?この後、結局二人は結婚するのではという期待をしてしまいます…。

出雲弁も「だんだん」の時のような違和感がありません。みなさんお上手です。発声の仕方がうまいのかな。とはいえ「だんだん」の時も双子の姉と父以外は違和感ありませんでしたけど。台詞の多い彼らの出雲弁がわざとらしかったために、耳障りだっただけなのですけどね。

ここ5回までの内容は、戦中の昭和の田舎の人々の暮らしが丁寧に描かれていて、人々の誠実な日々の営みや習わしを見て、大切なものを学ばせてもらったという感動がありました。朝から毎日いろいろな意味での感動があり、暖かい気持ちで一日をスタートさせてもらっています。

もともとNHK連続テレビ小説はほとんどの場合、朝から不快なキャラ絡みのドタバタを見せられたり、主人公がカラ元気出したりしてるのが痛いしで、見たくて見ていたわけではありません。朝6時から我が家はずっとNHKをつけっぱなしにしていて、朝の用事をしているうちに始まってるって感じで見るともなしに見るのが私のいつものパターンでした。でも今回の「ゲゲゲの女房」は朝のスタートに欠かせなくなりました。

さて、今後も見続けずにいられないほどの素晴らしい内容を維持できるのか。

いきものがかりの歌を背景に松下奈緒と向井くんが自転車に乗ってる映像を見るたび、せつなさがこみ上げてくるあたり、いい感じになりそうな予感はしています。期待してます。

2 件のコメント:

  1. 私も初日から見てますよ。
    いやぁ~なかなかいいドラマ!面白い!期待してた以上だわと思ってます。
    記事のyochanの感想、指摘に「そうそう、ほんとほんと」と、いちいち頷いてます(笑)。

    子どもは明るく元気にハキハキと、ではない何事にも自信のない布美枝がいいですよね、共感持てちゃう。優しい心も持っているし。

    今週の最後はユキエと横山さんがめでたしで何より。あの横山さん役の俳優はまだ若手だけど、ただ優しそうで誠実そうなだけじゃなくて、細身の体に似合わない強い存在感を感じさせて、私は気になっちゃいました。でも今週だけの出演らしいので残念。

    これから毎朝楽しみですね~。松下奈緒・・
    こんな美人さんでいいのかな?でもコメディタッチもできそうよね、彼女。期待しましょう。「だんだん」「~ごしない」などの出雲弁も懐かしいな。

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  2. ほんと第1週までのところは期待以上ですよね。

    あの横山さん役の彼、石田法嗣さんっていう俳優さんですよね。実は私も気になって調べちゃいました。男前ではないけどなんか気になる存在感ですよね。2週目からは出演なし何ですか、残念。まあ、ユキエも足立梨花さんから星野真里さんにバトンタッチするから、夫役も変わるのが自然ですね。

    明日からキャストがガラッと変わりますが、どうなるのか不安と期待で複雑ですが、楽しみです。
    松下奈緒、確かにコメディタッチもイケそう。向井君はどんな感じになるのかな。脚本がしっかりしてそうだからたぶん大丈夫ですね。

    出雲弁といえばネゴシックスはさすがネイティブ、商売人のあんちゃんの雰囲気そのものの出雲弁でした。

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