2007年11月5日月曜日

スペインもいろいろ

 先日からそれとなく仄めかしておりましたが、一昨日(11月3日)から今朝までスペインからのお客様のお世話をいたしました。

 ゲストの名前はビクトルくん。大学4年生です。ヴルカヌス・イン・ジャパン・プログラムの研修の一環としてホームステイ体験が組み込まれていて、そのホストファミリーとして我が家とビクトルがマッチングされたのでした。

 ところで、ヴルカヌスとはラテン語で鍛冶屋の神様を意味するそうですが、このプログラムはヨーロッパの大学生・大学院生がインターンシップを通じて日本企業に貢献すると言うものです。一年間の研修期間のうち初めの4ヶ月は毎日、日本語をみっちり勉強し、残りの8ヶ月間は企業で研修をするそうです。9月からの研修なので、皆さん日本語を2ヶ月勉強したところでホームステイを体験するわけです。なんでも、今回の学生達は日本の田舎の生活を知りたくて島根に来たのだそうです。そうか、田舎と言えば島根ということですか。やっぱり島根って田舎 of 田舎s なわけですね。 とほほなような嬉しいような。

 さて、3日の4時30分に、松江のホテルに向けて子ども達と私の3人で家を出発しました。ところがホテルの近くまで来て道に迷ってしまい、慌てたのなんのって(@@;)。宍道湖と夕日の絶妙なコンビネーションに感動したりと余裕かましているうちにホテルが近づく頃にはすっかり暗くなっていてわけがわからなくなり、パニック状態に。松江市内を運転するの苦手なんですよね。大慌てでファミレスに駆け込み、レジで電話帳を借りてホテルに電話し、場所を確認、夕方6時からのWelcome Partyの4分前になんとかホテルに到着しました。ちょうど学生達も着いたばかりだったようでフロント付近に白人のイケメンand 美女集団が。やっぱりヨーロピアンはシックでお洒落~と横目でながめつつ2階の受付へ。

 パーティが始まり、オープニングセレモニーが終わると、ゲストとホストファミリーのご対面。「アンドレアさんのホストファミリーは・・アンドウさんです!」のアナウンスが聞こえたときはあちこちから笑いが・・。マッチングした人、これは絶対ウケをねらってますね?そして40組の発表の終わりの頃いよいよ我が家もアナウンスされ、手を挙げると、ビクトルがゆっくりとこちらのテーブルに歩いてきました。

 さて、ビクトルくん、バルセロナからやって来たのですが、いかにもスペイン人っていう感じじゃないんです。スペイン人のイメージってなんか「目鼻立ちがくっきりした濃い顔で、血が熱そうでセクシー、知的って言うよりは肉体派」あたりだと思いませんか?

 ビクトルの外見はもっと繊細でぼやっとした感じで、肌が透き通るように白く、あっさりしてるんですよね。ギトギトしてなくて、しっとり感、透明感があり、知的な感じ。星座で言うと、うお座、双子座、水瓶座、乙女座ってとこかな?(後で聞いたら乙女座でした)。体格は40人の中では中肉中背(身長183cm)、ダークブラウンの髪の毛と髭、瞳がカジュアルなスーツとよくマッチしてお洒落な雰囲気。

 なんか言動も飄々としていて、あっさりした感じ。でも、基本的に陽だまりのような笑顔つき。タレ目勝ちの大きな目はやっぱりラテンだよなぁ、と思いました。睫毛も長~い。

 我が家には夜9時20分頃に着きましたが、彼が最初にしたのはうちの庭でお留守番していたダンジュウロウとじゃれる事でした。しばらく遊んでました。あとはコーヒーも紅茶もお酒もだめで、「水をください。」というので水を飲ませ、お風呂に入ってもらい、その後は12時くらいまでおしゃべりをしました。

 約1日半でいろいろな事を話しました。よく見るテレビドラマのこと、映画のこと、スペインにいる家族やペットの犬、それに彼女のこと、将来について、などなど。 彼の日本語の勉強になるよう、できるだけこちらは日本語で話しかけましたが、リスニングが苦手で語彙力にも自信がないそうで、より丁寧な日本語で言い直したり、それでもだめなら結局お互い英語で補足しつつ会話しました。 
 
 ところで、「スペインでは一日5食食べるんだそうですね?」と聞くと、「えっ?」と驚いてました。彼によると、日本と同じで一日3食だそうで。ふーん、そうなんだ、地域または家庭によって違うのかしらね、と思いました。

 また、私の部屋のキャビネットにあった浦沢直樹の「マスター・キートン」を見て大喜び。彼にとって、人生で最高の漫画は浦沢直樹の「20世紀少年」だそうで、「マスター・キートン」も読みたいけど、スペイン語版はまだ出ていないので読んでないのだそうです。日本語の勉強にはコミックを読むのが手っ取り早いし、日本語版を読めばいいのに、と言いましたがどうもその気にはなれないようでした。スペインでは鳥山明の「ドラゴン・ボール」が火付け役となり、日本の漫画がたくさん翻訳されて人気なのだそうです。ビクトルもいろいろ読んでいて、ちょっとした薀蓄を語ってくれたりもしました。 「Death Note」も全部読んでいて、パート1は面白いけど、パート2はだめだと言ってました。
 
 ビクトルってイメージしていたスペイン人とやっぱり違うなあ、と思って、スペイン人気質について調べてみると・・・ありました!キーワードはビクトルの出身地「バルセロナ」。
 なるほど、バルセロナのあるカタルーニャ地方は特別な地域なんですね。いわゆるスペインとは人間の特徴も外見的にも内面的にも違うのだそうです。ビクトルも北部と南部では体格が違うし、気質も違うとは言ってましたが。だから食事の回数なんかも典型的なスペイン人とは違うんですね。納得、納得。
下記URL参照:
http://barcelona.s28.xrea.com/forbeginners/principal.html

上記のサイトに写真が載っていたバルセロナの人より、ビクトルはずっとハンサムでしたけどね。
バルセロナ、面白そうです。いつか行きたいです。

 ところで、ダイエット中のワタクシですが、やっぱりパーティでは炭水化物をつい食べまくっちゃいました。デザートのケーキやプリンも小さいものを4個は食べました。ティラミスのおいしかったこと!車の運転があるから飲み物もジュース飲みまくり。
 でも、なんと体重がこの2日間で1キロ減ったのです。やっぱり緊張感のためでしょうか。それにいつもより、てきぱきとよく動いたし。
 2日目は朝から皆でイヌの散歩で50分くらい歩きました。その後、我が家では見れない和風家屋や仏壇、ちゃんとした床の間、欄間、和風の庭などを見せてあげる為、私の実家へ行き、そのあと稲佐の浜へ。さらに出雲文化伝承館でも歩きましたしね。
 お昼には、いつも行く広島風お好み焼きのお店に行きました。時間帯のせいか覚悟はしていましたが、やっぱり待つことに、しかも駐車場で。やっと食事にありつけたのが1時半。でも、待ったかいがありました。いつも以上においしかったです。やっぱりHERAのお好み焼きは最高です。ビクトルもものすごく喜んでいました。昼食の後は出雲科学館でちょっと遊び、4時前には近くのスーパーで夕食の買出しをして帰宅しました。ビクトルは日本の料理の作り方を習いたいとのことだったので、一緒に肉じゃがを作りました。それとご飯の炊き方も教えてあげました。あとのメニューは玉木宏の真似をして永谷園の松茸のお吸い物を調味料にして和風スパゲティ、あとポークの大根巻きカツレツ、それと朝散歩コースで見た「しじみ」を使ったしじみの味噌汁にしました。
 この間、私も皆と同じものを食べました。でも、今朝、体重が減っていたのです。緊張感とよく働くことがやっぱりダイエットの近道かもしれませんね。
 でも、私ってぐうたらなのでそんな緊張感のある生活がいつまで続くか自信がないので、やっぱり食事療法は明日から再開しようと思います。
 次のイギリス人のゲストが来る頃までにもうあと2キロ減らしたいです。

6 件のコメント:

  1. ホストファミリー体験記、面白く読ませていただきましたよ。スペインなのにカルタ―ニャ地方の人は勤勉で真面目だなんて、日本人みたいですね。ふふ。
    ただ、いろんなお国事情もあるようで、前の記事のアフガニスタンのゲストさんの話しで、ご主人が帰国後の彼を心配して泣かれたとの事、それを読んでなんだか私も泣けてきました。
    ホストファミリーって、大変なこともあるでしょうけど、それを上回る感動や素晴らしい出会いがあるんでしょうね。うらやましいです。頑張って続けてくださいね。今度はイギリスのイケメンかしら?ダニエルの話題が出たりして~♪
    そうそう!「マスターキートン」私も愛読してます。彼はある意味理想の男ですよね。浦沢直樹は結構ファン多いですね。そおかぁ、海外にもねぇ。
    それからもうひとつ、「大根ポーク巻きカツレツ」って拍子切りした大根を豚肉で巻いて揚げればいいのかしら? 美味しそうなので今度作ってみようかと。yochanhaはお料理上手そうですねー。

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  2. ジョディさん、
    ありがとうございます。
     ほんと、カタルーニャ地方の人って日本人みたいですよね。実際話題もよく合いましたv。
     アフガニスタンの青年達、元気で頑張っていて欲しいです。日本で暮らしていては想像もできないほど苦労してるんだろうな。生活もそうですが、日常的に生命の危険に脅かされているでしょうし(;;)。
     今度のイギリスからのゲスト、46歳のおじさんなんですが、写真で見る限り、残念ながらイケメンでもセクシーでもないのです・・・ってがっかりしちゃあいけませんね(^^;。私が普段 my room にしてダニエルの特大ポスターや生写真を飾っている部屋を使ってもらうことになるので、ダニエルの話題が出る可能性は高いと思います(^^)。
     きゃー、ジョディさんも「マスターキートン」お好きなんですね。ほんと彼みたいな人憧れですよね。
     「大根ポーク巻きカツレツ」の作り方、仰るとおりです。以前ランチに行ったお店の定番メニューで、あっさりしていて本当においしいんですよ。わたし、料理はそんなに得意じゃないんですよ。めんどくさくて。DHの単身赴任が始まるや否や子どもたちに朝食をセルフサービスで作って食べさせているような「ぐうたら母」ですしね。でも、作り方を一工夫したり、手抜きしたりするのは楽しいです。昔読んでた「すてきな奥さん」や「クロワッサン」とかの真似なんですけどね(^^;。

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  3. yochanさん、今日は(^^)。お久しぶりです。
    ホストファミリー体験記、楽しかったです。なんか、うらやましいです。実際に国際貢献しておられるんですね。しかも、いろいろな国の方をおもてなししておられて…たいしたものです。
    お国の事情もそれぞれなんですね。世界が平和で子供達が明るい未来を描けるように、祈らずにいられません。
    どんな田舎に住んでいても(島根に限らず)世界と繋がっておられて、yochanさんの世界は広くて自由ですね。いいなぁ。
    私も爪の垢でももらって、煎じて飲もうっと(^^;。
    では、またイギリスからのゲストの話、楽しみにしていますね。

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  4. ranranさん、こんばんわ(^^)。
     楽しんでいただいてありがとうございます。でも、そんなにたいしたことしてないですよ~(^^)。
     週末のホームステイしか受け入れないから結構気楽に引き受けちゃってるんです(義父母と同居していた時はできなかったのですけどね^^;)。しかも年に数回大掃除ができるいいチャンスにもなっているんですよ。
     それに、いつも大したおもてなしはしてなくて、毎回ゲストが帰った後「アレでよかったのかな」と反省してるんですよ。
     ほんと、世界が平和で子ども達が明るい未来を描けることを願って止みません。豊かなこの日本ですら色々大変ですけどねぇ、ふぅ。

    ジョディさん、
     来週来るゲストのイギリス人から写真つきのメールがさっき届いたのですが、その写真では、けっこう男前のお方でした。前言撤回です。

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  5. うふ、なかなかの男前だったとは~~~楽しみが増えましたね♪ イギリスの人は日頃から美味しい料理を食してないから、きっとyochanの手料理に感激しちゃうでしょうね。短期間とはいえホストファミリー、ご苦労様です。
    大根ポーク巻きカツ、さっそく作ってみました! なるほどあっさりして美味しいですね。その晩娘は遅かったので翌日のお弁当に入れてあげて、後で豚肉の中身は何だと思う?と聞いたら、玉ねぎ?ですって。主人はアスパラガスなんて言うし(笑)。大根なんて考えもしなかったみたいです。ヘルシーだし、またちょくちょく作って我が家の定番にしますわ。

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  6. ジョディさん、
     おお、さっそく作ってみられましたか、大根巻きポークカツレツ(^^)。ほんとヘルシーなおかずだし、それなりにボリュームもあり、作り方も割りと簡単だからすぐにジョディさんちも定番メニューになるかもしれませんね。ちなみに私は1パック16枚入った薄切り肉を使ってますが、大根の切り方も作る度に太めにしたり細いのを何本か合わせてみたりいろいろ試してます。それと焼肉のタレとか、ポン酢をかけて食べるのが好きです。
     いやぁ、次のゲストさん、写真によって雰囲気が全く違っていて驚きました。不謹慎ながらやはり冴えない人より男前なほうがうきうきしちゃいますね。料理、気に入ってくれるといいです(イギリスの料理はまずいってよく聞きますが、食べてるイギリス人たちにとって、もしそれがおいしいとしたら一般的においしいと言われる料理は彼らにとってどうなんだろうとちょっと気になってます。)

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